フジテレビ27時間テレビにおいて、FF7リメイクのCMが七分にわたって放送されました。
一昨日あたりから七分CMが流されるというのでネット上ではすでに話題になっており、私もその報を受けて、0時ぐらいになったらテレビをつけてみるかとおもっていました。
- FF7 REMAKE CMの概要
- CMをみて思い出した、当時のことー隠しイベントや『解体真書』
- FF7CMの思い出 「今のCMってファイファン?」
- 「断言しよう。別ルートはございません!」に籠められたネタバレ
- またプレイしてない人へ とりあえず買ってもいいとはおもう
FF7 REMAKE CMの概要
窪田氏が演ずる主人公はFF7をリアルタイムでやったことがないサラリーマン。
恋愛中の彼女は幼少の頃、兄と一緒にプレイしたことがありました。
会社に出て、その話をすると上司にFF7をやっていないことにびっくりされます。
更に昼食の時間、上司らだけで集まってFF7について語ります。
彼らは二十二年前、若かった頃にFF7をプレイしていました。
今となっては、髪の毛も薄く、肌のツヤは消え失せた中年になっています。
月日の流れを感じさせます。
その後、酒場へいき玉山鉄二演ずる浮浪者っぽい男に、当時FF7がどれだけ劃期的なゲームであったかを語られ、結局、窪田氏はPS4を買う決意をし、CMは終わります。
CMをみて思い出した、当時のことー隠しイベントや『解体真書』
このCM、あまり期待していなかったのですが、実際に放送されてみると、
「確かにこういうゲームだったんだよなあ」と思わされて感慨深いです。
既プレイヤーからすると、上司が語る「トバルのね・・・体験版~」や「見た見た体験版。でもさ、アクションゲームになっちゃうの?」*1などは、元のプレイヤーからすると、懐かしさと同時に違和感もある部分を指摘していて、感情移入してしまいました。
また、酒場で出会う玉山鉄二がFF7の攻略本『解体真書』を使い古した態でカウンターに置く場面も心を擽ります。
90年代当時、SFCのFF4~FF6までは主にNTT出版から出されていました。
この『解体真書』はシリーズになっており、『サガフロンティア』や『チョコボの不思議なダンジョン』やカプコンの『鬼武者』などの様々なゲームに対してもこの名がつけられ、長いこと出続けていたことを覚えています。*2
既プレイヤーにとって、「ああ、こういう戦闘システムで、こういう攻略本があって、こういう召喚獣がいて、エアリスが、セフィロスがいて、衝撃的なゲームだった」と記憶を刺激するようなCMになっています。
FF7CMの思い出 「今のCMってファイファン?」
実際、今の人にはわからないでしょうが、当時FF7の映像を初めて見たときの衝撃というのはなかなか忘れられません。
私ズンダがはじめてFF7の映像をみたのはCMでした。
はじめてCMが流れた96年当時、インターネットは全然普及しておらず、youtubeもニコニコ動画もありません。
このときはまさにテレビが最強のメディアであり、暇さえあればテレビを観ることが当たり前でした。
今でも覚えていますが、土曜日の八時頃に、いまでいう「SASUKE」のような芸能人にスポーツをやらせる番組がありまして、その合間にFF7のCMが放送されました。
私はそれをみたときに「凄い映像だな。ってか、これゲームのCMなの?最後にFinal Fantasyってでてなかった?でも、『Ⅶ』ってなんてよむんだろう?」
そして、隣の部屋にいた兄に「今のゲームってファイファン?」ときいたら「Final FantasyⅦってかいてあったよ」といわれたことを刻銘に覚えております。
Ⅶという数字が読めなかったこともありますが、そんなことよりも「これがFFなのか?ゲームなのか?そもそも何なの?」となっており、頭のなかで整理がつかない状態だったのです。
上の動画の冒頭のCMこそが、私が当時観たものでした。
最後にナレーションが「ファイナルファンタジー7」と詠み上げているので、おそらくここで「ファイファンか!これ!?」となったのでしょうね。
これとて、一分間もCMをしているわけで、そう考えると、今回の七分CMも頷けます。
今の人がPS版FF7をみても何もかんじないでしょう。
ポリゴン特有の角張った体つきやアニメっぽいムービー。
しかし、これがFF6までのドットで楽しんでいた世代にとっては尋常でない衝撃があったわけです。
そしてこれが「ゲーム」だとはっきり認識することができなかったわけです。
ゲーム以外のCMなのだと勘違いするぐらい、新しかった。地球外生命体をはじめてみた感覚ってこういうことなのだと思います。
私は懐かしさのあまり、押し入れを探り、FF7の攻略本と他のFFをみつけました。
これをみると、あの時代のことが一気に思い出されて、CMをみた甲斐があったと思えます。
「断言しよう。別ルートはございません!」に籠められたネタバレ
玉山鉄二のこのセリフは非常にメタ的なセリフでして、開発者側から我々プレイヤーに対しての回答なわけですね。
ネタバレを避けるので申し上げませんが、FF7は途中でプレイヤーを凍り付かせるような展開があります。
その展開について当時から「実は別ルートがあるのではないか」と話題になっていたのです。
その別ルートとやらが、REMAKEで実現されるのかどうか話柄に上ることがよくあります。
今回の玉山鉄二のセリフは二種類の解釈が許されています。
私はなんとなく後者だと思うのですが、如何でしょうか。
※追記
FF7には別ルートがあるという噂がが昔からあったという話をしました。
全国のプレイヤーはそれを求めて、当時の裏技本で有名な「大技林」などで、それを確かめていたのです。
しかし、FF7では別ルートはなかった。
というわけで、私は今回のREMAKEもそういったルートなどないだろう。
あのCMはそれを我々に伝えたかったのではないだろうか、などとおもっておりました。
ですが!
なんと、このCM、TVでは流されたかった約13分版のCMがあるそう。
そして、それをみた人からこんな話がありました。
別ルートを匂わせている
さあ、これをご覧下さい。
ここでは玉山鉄二が次のように述べています。
しかし、青年 大事なのはここからの話だ
今私が話していたのは1997年のオリジナルについて
しかしこれから我々の元には2020年のFF7がやってくる。
2020年のFF7である。2020年のFF7である!
過去は変わっているのか、いや変わっていないのか。
なんという、セリフでしょうか。
我々、既プレイヤーをおちょくるような鉄二のセリフ。
「え、もしかして、別ルートあるの?ないの?どっちなの?」ってなりますわな。
そして、ゼロ年代後半以降に流行った「タイムループもの」を思わせるような発言。
FF7のシナリオは現代版に書き換えられているのでしょうか。
もしや、過去は分岐してしまうのだろうか。
確かにFF7はミステリーで言うと叙述トリックを使った作品といえましょう。
我々はそこに感動してしまったのですが。
今回のFF7はミッドガルまでと発表されていることを思うと、まだまだシナリオを改変する余地はあります。
これからどうなってしまうんだろう。
またプレイしてない人へ とりあえず買ってもいいとはおもう
このゲームをやって数十年たっていますが、なんだかんだいって、名作だと思います。
私も昔、没頭してやっていました。
明かされる真実を前に呆然としたり、信じられないような出会いと別れがあったりと、飽きが来ません。
ストーリーだけでなく、戦闘やミニゲームや隠し要素なども充実しており、最高水準のゲームです。
植松氏のBGMも素晴らしく、良曲ぞろいです。
やって損をするような類いの作品ではないことは確かです。
何よりもずっとREMAKEを期待され、いまだにファンが世界中にいるような作品なわけでして、それをみすみす逃すという手はないでしょう。
やはりこの時代のRPGの重厚感というのはスマホゲーだけやってる人にも味わって欲しいというのはあります。
分厚いステーキみたいなもので、しっかり時間をかけて、テレビやモニターの前に座って、一人でコーヒーでも飲みながら、噛みしめてプレイするゲーム体験も、人生において価値がある、と老婆心ながら申し上げて、この記事を終えます。
もしよかったら、読書登録&ブックマークをおねがいします。
FF7 REMAKEの発売日は2020年3月3日です。
↓これが通常版で、価格が8161円
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↓こちらはゲームではなく、オリジナル版とリメイク版のサウンド集ですね。
ゲームではなく音楽を楽しみたい方はどうぞ。
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