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【書評】2019年 最高の受験や英語にも利用できる勉強法を紹介する メンタリスト DaiGo『 超効率勉強法の紹介!』【感想】

 お久しぶりです。ズンダです。
だいぶ月日が空いてしまいましたね。申し訳のうございます。
 

 

 さて、本日紹介するのは毎度おなじみaiGo氏の新著『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』です。

 テレビでこの間、弟の松丸亮吾さんもでておられましたね。

 

 この本が発売されたのが先月の中旬。

 私もすぐに購入し、一日で読み終えたのですが、なかなか紹介文をかくことができませんでした。

 理由としましてはこの本の内容はダイゴ氏がすでに動画にしているものが中心だったからですね。

 

 一体にしてダイゴ氏が本を書くネタは動画になっており、実は動画さえみれば本は買わずともよいのですけれども、人間の記憶の定着からするといちいち動画を再生するよりも本でさくっと重要箇所だけを押さえた方が早いのですね。

 

 そうすると、たとえば動画をみているとほかの動画もみたくなってしまう。芋蔓式にいろんな動画を手当たり次第みる羽目になってしまう。時間の無駄ですね。本は本だけで終わるからこそ集中して情報を入手できるという利点があるのです。

 

 それゆえに、私もダイゴ氏の内容で押さえておきたいものはしっかりと購入し、何度もことあるごとに読み返して拳々服膺するようにしています。
 

 では、この本のキモとは?

 

 
 
 アクティブラーニングこそが記憶に残る最も効率的な勉強法である。「想起」「再現言語化をし、頭の中に記憶したいことをたたき込め!

 ということになります。

 

 

 

アクティブラーニングとは何か。

active learningと英語では有名な学習法です。

だいたいの場合、exam centric-education(試験中心教育)と対置して議論に上ることが多いものです。

 

詰め込み教育の試験勉強は役に立つ

 

教育において試験を中心とした学習は子供たちの個性や学習意欲を萎縮させ、使える知識が身につかないのでやめてアクティブラーニングをすべきだ、という教育学者からたびたび出てくる用語です。
―ここで注意しておくべきはダイゴは如上の教育学者と違って試験を賛美しています。

 

なぜならば試験をこまめにやるこで我々は“思い出す動作”をし、学習内容を記憶にとどめておくことができるからであり、これもアクティブラーニングの一つである、と考えているからです。

 

詰め込み教育は悪くなかった。むしろ、毎日試験をしろ、とまでいっています。―

 

 

 アクティブラーニングは名前の通り、学習者は自分が教科書で身につけたいことを実際の生活で頻繁に応用することで知識を生々しい実感を伴うものへと転化させる学習法のことです。
 

 ダイゴもこのアクティブラーニングを支持しており、ナマの感覚こそが本当に知識を己のものにするため必要なものだと述べます。
 そして、アクティブラーニングで重要なことは「想起」と「再言語化」だといいます。
 

「想起」とはなにか

 

 「想起」とは思い出すことです。
 

 たとえば僕らが林檎をみたとします。
そのときに「あれ、林檎って英語ってなんていうんだろうな?」と考えるようにします。

 

 そのときに「思い出す」という行為が脳味噌にずばっと電光石火の如く走り、刺激が加わることで我々の記憶維持が高まるというわけです。
 

 これはもちろん、林檎に限りません。あらゆる覚えたいことを日常生活の端々で思い返すようにしなければならない、ということです。学習したことを復習しろとはよくいわれます。
 

 

 しかし、復習は机上でなくともよい。我々がご飯を食べたり、歩いていたり、人と話していたり、そんな何気ない動作のなかでも学んだことは復習できるし、そうすることで覚えがよくなるというわけです。
 

言語化とはなにか?

 

 二番目が「再言語化」です。

 言語化とは再びことばにすることです。
 

 たとえば我々が難しい本の一箇所を読んだとします。齷齪しながらどうにか理解し終えたとします。そのときあなたはどうするのが正解だと思いますか?
 

 正解は今読んだ箇所を自分のことばで説明できるかをやってみる、です。

 

 これが再言語化です。再び言語にすることなのです。 
 私たちは人から何か話をきいたときも、それを自分なりに解釈しなければすとんと肚に落ちた気はしませんね。
 

 

 「パパが臭い。上司がむかつく。友達に裏切られた。日本は不景気で消費者物価指数は下がり、エンゲル係数は増大。増税後のショックは九七年度と異なり回復しないまま。実質賃も下がりっぱなしでリーマンショック時や東日本大震災のときよりも国民経済を悪化させた。物価があがっているのは円安によるコスト・プッシュインフレと増税前の価格引き上げによる。日銀はコアコアCPIではなくコアCPIを使っているのは資源輸入国で九割を輸入に頼っている日本としてはおかしい基準である。デフレ脱却を未だにしていない。ホセ・オルテガ曰く大衆とは一般人的な言論を指しており、専門人のこともいう。彼らは大衆的な言語をつかってしまうために大衆とかわらぬ存在になる。これがメディア知識人と呼ばれるものであり、賢いが馬鹿なのである」

 

 

 などと徐々に抽象度をあげてみました。

 

 こんなふうに自分が読んだ本や覚えた知識を再現してみるのです。


つまり、この人は何を言いたいのか。自分なりに言葉にしてみよう】というのが再言語化の意味です。
 

 この自分なりに、というのが肝でしょう。言語化することは自分がそれを理解できているかを確認し、また記憶することにも役立つというわけです。

 

 アクティブラーニングの中のこの二つのことを意識した学習法法が書かれているのがこの本の内容です。「想起」と「再言語化」。この二つを軸として如何にして効率よく勉強するかがかかれています。実際に『超効率勉強法』を読む際はここを意識して読解するとよいでしょう。
 

 終わりに

 

 私もこの中の一部は知らないことがあり、非常にためになりました。特に面白いと感じたのは「勉強後には何もしない」でした。
 せっかく勉強したあとに、何か別の刺激を与えてしまうと人間は学習したことが頭から擯斥され、すっからからんになってしまうのですね。それゆえ五分ぐらいはボーっとしとけ、とのことでした。
 
 それではまた、お会いしましょう。ずんだでした。

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

 

 

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