僕はやきとりがすきです。やきとりといえばお酒と一緒に呑む人も多いでしょう。金曜の夜、仕事も終わり、同僚達と飲む酒。
貧困化した日本であっても金曜日だけは酒場は混み合い、皆々がわっさもっさと居酒屋に集い、鴃舌ともいえる声をあげながら騒ぎあいます。
しかし、翌朝ともなると、頭が痛い、喉がいたい、胃がもたれる……そんなことありますよね。
二十代ならまだわかる。
しかし、三十代四十代になったら、そんな生活が成り立つでしょうか。とてもじゃないがムリですよね。
本来ならば二十代のときから食事をとらなければならない。
でも質の良い食事ってなんなんだろう。今まで外食ばかりでそんなこと考えたことがなかった。
そんな人にお勧めの本が今回紹介する『医者が教える食事術 最強の教科書』です。
[中居正広の金曜日のスマイルたちへ]でも紹介されたことがあるみたいですね。
この本は以下の六つの悩みを抱えた方におすすめです。
- 肥満
- 老化
- 病気
- 長寿
- 集中力
- 疲労
どうですか。年齢がいけば誰もが一度は考えたことがある煩悶の具でしょう。
そこで今回はこの本で最重要な部分をさくっと内容をまとめていきたいとおもいます。
糖質を制限しろ
ビジネスマンが病気になる理由
筆者は次のようにいいます。
ビジネスパーソンを悩ませる病気や不調の9割以上は血糖値の問題です
血糖値が高い肥満状態をつくる
肥満は病気の引き金→脳疾患、心疾患、ガン、認知症は肥満と関係性がある。
糖尿病患者はこれらの病気の罹患率が高い。→血糖値の高さ=万病の元
血糖値スパイクという脅威
血糖値スパイクとは
- 甘い物を食べる→グッと血糖値が上がる。コーヒー一杯で140まで上昇。→体はインスリンという血糖値を下げるためのホルモンを出す→血糖値の激しい上下運動により体は吐き気や眠気を引き起こす
私もたまにあるのですが、昼食を抜いて、三時頃にいきなり出先でケーキを食べると、そのあと、突然、吐き気や動悸がおこります。
これはまさに血糖値スパイクだったわけです。気をつけねばなりません。
ヤル気がなくなったり、集中できなくなったりする理由はこの血糖値の上下運動にあったわけです。
日常とりがちな甘い食べ物は次の五つです。
- 缶コーヒーやジュース
- 砂糖の入ったお菓子
- 果物
- 白い米、白いパン、うどん
- 玄米や全粒粉パン(白い米やパンよりマシだが糖質は当然ある)、芋類
特にパンなどはみなさんついつい買いがちなのではないでしょうか。コンビニやスーパーのパンはこれに加えて、ショートニングやマーガリンなどトランス脂肪酸といわれるガンや心臓病を引き起こす可能性が高いものであり、アメリカでは2018年に使用を禁止された代物です。
しかしながら日本では、一向に禁止する動向がみられません。
私ズンダなども、若い人からお年寄りまで盛んにパンを買い漁っている姿をみると
心配になりますね。
ちなみに血糖値を簡単にはかることができるアボットジャパンのFreeStyleリブレという商品もこの本のなかですすめられています。
こういった道具を使って何を食べると危険なのかを数値化しておくと警戒や自制心も高まり、食事に気を遣うことができるようになるはずです。
また食べ物を食べる順番も大事です。
野菜→タンパク質→糖質
の順番で食べるようにしましょう。
胃のなかに食べ物が入っていれば、ゆっくりと消化されるために糖質を食べても血糖値スパイクをふせぐくことができます。
では健康かつ長寿になるためにはどうすればいいのか
近藤正二教授『日本の長寿村短寿村』(サンロード刊)によれば以下の十二なります。
- 健康・長寿の決め手は食生活である
- 酒飲みは短命ではない
- 重労働をしている人の方が長寿
- ごはんの食べ過ぎは短命
- 大豆製品を多く食べている村は長寿
- 大量の野菜を食べている村は長寿
- 果物を多く取る村は短命
- 海藻を多く採っている村は長寿
- 肉の食べ過ぎは短命
- 塩分をとりすぎている村は短命
- 塩分を取り過ぎている村は短命
- ゆっくり楽しんで食べることが大事
これは近藤氏が全国990の市町村を36年かけて調べた結果、判明したことです。
1972年に刊行された本であり、今の最新医学といわれていることがかわりません。
もはや長寿の秘訣は明らかにされたといっていいでしょう。
健康な食材はこれだ!
- オリーブオイル 血糖値の上昇を抑えられる
- ナッツ 糖尿病や心疾患を防ぐ。男性ホルモンにも
- 有効。
- ワイン ポリフェノールが多く体の酸化を防ぐ
- チョコレート(ただしカカオ七十%以上のもの)
- 大豆 AGEや酸化に対抗できる発酵食品。納豆がおすすめ。便秘にもきく。
- チーズ 塩の少ないナチュラルチーズを。タンパク質がとれる。
- ブルーベリー アントシアニンが含まれAGE対策。
- コーヒー 糖尿病や動脈硬化を抑える。
- 酢 血糖値、血圧、AGEを抑える。
- 生もの 加熱するとAGEが増えるから。
AGE(Advanced Glycation End Products)とは何か
AGEとは我々を老化させる物質のことです。
「タンパク質と脂質がブドウ糖と結合してできる」ものです。
皮膚のコラーゲンが変性してシワやシミをつくりますし、血管のタンパク質を変性させれば血管が切れやすくなります。動脈硬化の理由ですね。
特に焦げついたものに多く含まれており、焼きすぎた食べ物を食べるとAGE値がどんどんふくれあがってくるわけです。
「糖尿病が万病の元」、というのは血糖値が高くてAGEが作られやすい状態にある、という意味だったのです。
つまり、我々はAGEがあがらないような食生活を送っていれば老化を遅らせながら健康に生活できることを意味します。
AGE値をため込む原因は四つ!
- 高血糖(糖質の取り過ぎ)
- AGEの多い食べ物(前述したとおり)
- 紫外線(日傘やUVクリームで対策必至)
- タバコ(吸って三十分でAGEが増える。タバコを吸っている人は肌の劣化が甚だしい。他にも心臓病やガンの原因)
AGE対策としてはどうすればいいの?
先ほどあげた「健康な食材はこれだ!」で消化したものや、あるいはこんがり焼いたものを避けることです。
つまり、生ものがおすすめということになります。
焼いた魚よりも刺身のほうがいいわけですね。
あるいは生ものが嫌であれば焼くのではなく弱火で煮ていくべきです。
するとAGEがあまり作られず、食中毒などを心配することなく食べられます。酢やレモン調理に使うことでもAGEが下げられるようです。
特に勧められている食べ物は「カルノシン」という抗酸化力をもった物質が入った食べ物です。
- ウナギ
- 鶏肉
- マグロ
の三つです。
ただウナギなどは焦げるぐらいまで焼いていることが多いと思うのですが、その辺どうなっているのか。私には全くわかりません。
マグロは生で食べれば良いし、鶏肉は蒸したり煮たりすればAGE値を抑えて食べることができます。
藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授で胃腸の研究者)によれば、鳥の胸肉などは疲労回復物質であるイミダゾールが入っているので疲れやすい人は一週間に二回か三回ほど一回100グラム程度取るのがおすすめです。
この本は絶対に買うべきだと思う二つの理由
さて、ここまで紹介してきましたが、本書の購入をぜひすすめたい理由が二つあります。
- エビデンスがしっかりとかかれていること
- こういった本はたまに読み返さないといつのまにか内容を忘れて、悪いものを食べるようになること。
特に後者が重要だとおもっています。
この記事を書くに当たって再読したのですが、最近、油断していてポテトチップスやお菓子を食べ過ぎていたかもしれない、と思ったからです。
我々はこういった本や記事を読むと一時的には自制します。
ですが、時間が経つと中身を忘れ、徐々に味の強いお菓子や食べ物に手をつけてしまうようになりがちなのです。
こういった食べ物は覚醒剤などと同じ症状を人間に引き起こすということがわかっています。
一家に一冊こういった本をおいておき、時折、読み返すようにしましょう。
失われた健康はかえってきません。
よく生きるためには健康である事が肝要です。
あなたの体を守れるのはあなたしかいません。
医者にかかって無駄にお金や時間を使うよりも一冊の本を買って、幸せに暮らす道を選びましょう。
私も再読したことによって、更に健康に生きていくための食生活をしていきたいと思いました。
頑張って生きていきましょう!
以上。
いつも通りamazonの頁をはっておきます。
医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68
- 作者: 牧田善二
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/09/22
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