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【試験対策】管理人の日誌 フランス語検定3級の勉強と単語帳のカタカナと例文についての話【感想】

 

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イラスト屋

 

 フランス語の勉強を始めてはや十日たちました。

 検定試験が十一月十七日なので、あと十日ぐらいですね。

 

 今のところ、過去問は一通り解き終えています。

 

 久松健一 単語帳の素晴らしさ

 

 単語帳も1500のうち1200語ぐらいまでは完璧に覚えることができました。

 使っている単語帳は久松健一『でる順 仏検単語集』(駿河台出版社

 

 

データ本位 でる順仏検単語集―5級~2級準備レベル

データ本位 でる順仏検単語集―5級~2級準備レベル

 

 

 

 この本の秀抜なるところは例文だとおもいます。

 たとえば、rond(丸い)には次のような例文が付属しています。

 

 

ouvrir des yeux ronds. 目を丸くする。

Je n'ai pas un rond. 文無しなんだ。

 

 

 これが非常に役に立つ。

 というのも、この例文自体が、おそらくフランス語検定から取っており、仏検の過去問題を解いていると、単語がこの例文と同じ使われ方をしているからです。

 

 つまり、単語帳の例文までしっかり読み込むようにして勉強すると、すらすらと文章が読めるわけです。

 

 単語帳として カタカナとCDの問題がある

 

 惜しむらくはCDがついていないことです。

 これでCDがついていたら完璧な本だったのにと思わざるを得ません。

 

 やはり、どうしてもカタカナ表記だけでは発音がわかりません。

 

 この本に限らずなのですが、カタカナが付いている参考書はもう少し見直すべきところがあります。

 私ズンダは、語学の参考書にカタカナが付いていることを良しとする人間ですけれども、カタカナにする以上は最低限、「母語話者って、こんなふうにいってるよなあ」と思えるようなカタカナにしてほしいのです。

 

 例を挙げると、regarder(見る)という単語があります。

 

 これに「ルギャルデ」というカタカナ読みがついているのですが、リスニング問題を解いているときに驚いたのが「ホギャルデ(ドゥ)」と読んでいるのです。

 

 というのもフランス語の「r」は「らりるれろ」ではなくて、「はひふへほ」に近いからなんですね。

 つまり、表記するのであれば『「ホ」ギャルデ』とすべきでしょう。

 

www.youtube.com

 

 どう聞いても「る」に聞こえないものを「る」と書いても意味がないわけです。

 こういうのがあるせいで、「カタカナを振るのは言語道断!」という意見がでてきてしまうのは勿体ない。

 

 昔、イギリス人と話していたとき「サーマセット・モーム」についていおうとしたのですが、どうしても「モーム」では通用しないことがありました。

 結局、作品の説明をすることでモームだと理解してもらえたのですが、そのときに彼がいった発音が「マァウム」でした。

 

 これなぞも「Maugham」というスペルを「モーム」と記すことでまちがえてしまった例です。

 カタカナで「マァウム」と書かれていればもっと通じやすくなったはずですが。

 

 ただし、人名の場合はその国においてどのように使われてきたのかという慣習の問題があるので、難しい。

 発音よりも、広く使われている表記を優先にする場合があるのですね。

 

 初学者のために単語帳の例文は、よく考えてつくらねばならない

 

 他にCDが付いている単語帳はあるではないか?という意見もございましょう。

 

 しかし、検定試験を考えると、検定試験用でない単語帳は優先順位を無視しておりますし、何よりも例文が難しすぎる。

 

 単語帳の例文というのは初学者にとって案外むずかしいものです。

 

 『英検1級 出る順で最短合格 丹熟語EX』という本からdebit(デビットカードのデビット)の例を引いてみましょう。

 

 

出る順で最短合格! 英検1級単熟語 EX

出る順で最短合格! 英検1級単熟語 EX

 

 

 

 The camping goods store debited his account for the tent he purchased.

 (そのキャンプ用品は、彼が購入したテントの金額を口座から引き落とした)

 

 あなたが英語をやって一二ヶ月ぐらいだとしましょう。

 

 単語力がないと英語はできるようにならないと聞いたので、単語帳を購い、孜々として勉学に励もうとしていたとします。

 

 とつぜん、debitという単語が目の前にあらわれました。

 「デビットカードのデビットかあ!」となります。

 

 しかし、次に上の例文をみて凍り付くはずです。

 

 「わからない」

 

 なぜでしょうか。

 

 まず、debitが過去形になっているので「ed」がついていることが不明。

 さらに「the tent he purchased」が関係代名詞によってつなげられているが、まだ習っていない上に省略されているので、どんな構造になっているのか不明。

 

 そもそも他の単語も知らない。

 「 account=口座」や「 purchase=購入」の意味もわからない。

 

 要するに、例文の情報量が多すぎると、せっかく「debit」という単語を覚えたくとも覚えられない状態になってしまうのです。

 

 それゆえ、単語帳には例文をつければいいというわけではない、ということができます。

 

 お願い。『でる順仏検単語集』に音声をつけて

 

 

 その点、久松氏のこの単語帳は適切だといえます。

 

 

  1. 例文が短い。
  2. コロケーションを意識した作りになっている。(システム英単語みたいな感じ)
  3. 例文内の単語の水準が低いので、理解が楽
  4. 文法的にも簡単な例文

 

 

 

 やはり残念なのはCDがないことですね。

 音声DLにしてでも、つけるべきだとおもいます。

 そうすれば満腔の思いを以て勧めることができるのですが。

 

 ↓単語帳と一緒にやっています。間違いなく必携の本です。もっとも仏検対策に突き刺さった本だと断言できます。

教えて仏検先生3級―絶対合格・対策問題集

教えて仏検先生3級―絶対合格・対策問題集

 

 

  ↓単語を調べて、ボタン一つで、音声がでる電子辞書です。

 私は昔からカシオの電子辞書を使っていますが、最近の機種はレスポンスが早い。

 昔は調べてから一秒ぐらいかかったのですが、今は0.1ぐらいです。

 

 

 ↓やはり、最初の段階で発音の勉強をしたほうがいいのだとおもいます。150頁ほどしかなく、大変やりやすい本です。十月にでたばっかりの出来たてほやほやです。

 

フランス語発音トレーニング[増補新版]

フランス語発音トレーニング[増補新版]

 

 

 

 ↓こういう翻訳機もあります。

 我々、語学の勉強をしなくてよい時代なのかも!

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久末健一 単語帳