ちゃんとした文章が書きたいな!
そう思いながら学校や会社などで文章を書いておられる方は多いと思います。
今回はそんな方々へおすすめの本を紹介します。
藤吉豊、小川真理子による『「文章術のベストセラー一〇〇冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』です。
この本は「文章の書き方本」の中の共通部分を彼らが抜き出し、順位付けしていったものです。
つまり、良い文章を書くための条件をまとめ上げた内容になっております!
私ズンダもこのブログで沢山の記事を書いて参りました。
でも、たまにおもうんですよね。
この書き方でいいのかな?って。
もっとわかりやすい書き方はないのかと。
というわけで今回は第一位から第三位までの方法をみていきます。
第一位 文章はシンプルに
シンプルってなんだ?
「文章はシンプルに」といわれても、わかるようでわからないですよね。
次の三つがシンプルの中身です。
①余計な言葉は削る
②1文の長さは「60字以内」
③1文につき1つの主張のみ
なるほど。
この三つがシンプルな文章に欠かせない要素のようです。
では、私ズンダが悪文の例を作ってみることにしましょう。
近頃の若者は電綱で同世代と触れあっており愈々世界の終わりをば感じさせるものがあるけれども、そこには人々の義理人情やそこばくとあるのかもしれないと、やや冷感な人間の集いではなく、温情溢れる交友関係(friendship)があると思うようになりつつあるが、コロナ禍に於ける政治権力の増大が有名なディストピア小説の一群をなぞる形で再現されていることも見逃せない事実であろう。
もう明らかにシンプルな文章からかけはなれていますよね。
①~③の方法で読みやすい文にかえてみましょう。
近頃の若者はインターネットで同世代と触れあっている。
私はネットでの関係しか保てない人たちをみて、世界の終わりを感じていた。
しかし今は、そこに人々の温かいやりとりがあるのかもしれないと
思うようになりつつある。
また、コロナ禍で、政治権力が肥大化している。
ディストピア小説の再現がなされているといえよう。
①余計な言葉を削り、②1文の長さを60字以内にし、1つの文につき1つの主張にかきかえてみました。
更に、難しい漢字や英単語を省いています。
こうすることで、誰の目にも読みやすい文章に生まれ変わっていますね。
※ちなみに、文章の内容に特に意味はありません。
2 伝わる文章には「型」がある
わかりやすいカタチとは?
起承転結という言葉を小中学校で習いませんでしたか。
文章の書き方の一つですね。
型に当てはめると何がいいのでしょうか。
引用します。
(1)どの内容を、どの順番で書けばいいのか迷わない。
(2)書くスピードが速くなる。
(3)文章の流れが良くなる。
(4)情報の過不足がなくなる。
(5)論理展開が破綻しにくい。
(6)結論がはっきりする。
これだけ利点があるなら、型にはまったほうがよさそうですよね。
ではどんな型があるのでしょうか。
引用します。
(1)逆三角形型・・・・・・「結論→説明」
結論を先に述べる。新聞記事、ビジネス文書、実用文向き
(2)PREP法・・・・・・「結論→理由→具体例→結論」
結論を述べたあと、結論に至った理由と具体例を述べる。ビジネス文書、実用文向き。(3)三段型・・・・・・「序論→本論→結論」
結論を最後に述べる。論文向き。
私ズンダのブログは基本的にはPREP法でかかれています。
P=ポイント、R=理由、E=事例、P=まとめの略です。
これが、ブログ記事を書くときに有効な方法なのです。
最初に何がポイントかを伝える。
次にその理由。
更に具体例。
締めにはまとめ。
わかりやすいとおもいませんか?
型だけ決めておけば後は4つの要素を埋めていけばいいだけです。
今回の記事もPREP法を意識してかいています。
第三位 文章も「見た目」が大事
見た目とは?
見た目とは何を意味しているのでしょう。
文字の大きさ
太さ
1ページの行数
1行の文字数
空白行
文字の配列
改行のタイミング
次間と行間のバランス
などのことです。
では、どうすればよくなるのか
・よはく
・ひらがなと漢字の使い分け
・リズム
これら3つを意識することです。
余白は改行を意識すればいいですね。
リズムは句読点や使用語彙を気をつければ良い。
特に「ひらがなと漢字の使い分け」は重要でしょう。
「漢字2、3割」
「ひらがな7、8割」
が本書ではすすめられています。
終わりに
今回は文章の書き方本をすすめてみました。
昔から「文章読本」という名前で川端康成*1や三島由紀夫や谷崎潤一郎や丸谷才一などの作家達が出してきました。
もし、読む気があるならば、丸谷才一の文章読本はすすめられる。
最近ではブログの流行もあって、数多くの人たちがスマートフォンやPC時代に合わせた文章の書き方を紹介するようになっています。
しかし、出版物が多すぎて、誰の本を読めば良いのか?と思っておられる方は多いでしょう。
今回紹介した本は数多くの本から文章の要となる部分を抜き書きしています。
それゆえ、この一書『文章術のベストセラー一〇〇冊』を買えば余計な本を読む必要はないといえます。
ブロガーや文章を書く仕事をしておられる方にはお勧めできる本ですね。
学生にお勧めできる本は以下である。
では、またお会いしましょう。
ズンダでした。