インフルエンサーと呼ばれる人たちがいますよね。
彼らは洋服や家電や本などを紹介し、多くの人たちの購入意欲を擽り、商品を売っています。
人々がモノを買うのは商品がいいからではありません。
信用しているインフルエンサーが勧めているからです。
この記事を読んでおられる皆様もそんな人になってみたいとはおもいませんか?
人は自分と他人との間に共通点があると嬉しくなります。
自分の趣味や使用しているものに価値があると感じられるからです。
インフルエンサーは他人に影響を及ぼすことで、自身の分身を作り出し、自己承認欲求を満たしているとかんがえられます。
そんな、人々に影響を与える人間になりたい!
では、私たちどうすればよいのでしょうか。
実はインフルエンサー願望のある人に役立つとっておきの本があります。
今回紹介する本はメンタリストDaiGo氏の『超影響力』(祥伝社)の一章目を紹介します。
充実した内容の本であり、一章目で興味をもった方々にはぜひ購入していただきたいですね。
これを読めば、もしかすると、あなたも将来のインフルエンサーになれる!かもしれません。
人を動かすとはどういうことか?
「信用」と「関係性」が鍵
・人は、同じ内容でも信用した相手の話に耳を傾けます
・人は、同じ内容でも「自分と関係がある」と思った話にしか興味をもちません
とあります。
たしかに私たちは信用していて、自分に関係のある話を聞きたいとおもっていますよね。
影響力のある人はこういった関係を構築する術をもっているとダイゴ氏はいいます。
影響のある人は、聞き手にとって「信用できる話してとなる方法」を知っていて、聞き手に「この話は異聞に関係があると思わせる術」を持っています。
では、まず「信用」を手に入れる方法をみてみましょう。
1 シュミュージング
・本題を話す前に自分をネタにした雑談を挟むことをいう。
人は自分をネタにすることで親しみやすさや話すきっかけを作れる。
効果的なネタは以下の5つ
・お金や健康に関する心配事
・人生で幸福を感じること、自分の楽しいこと
・自分の弱点やマイナス面
・自分の趣味や興味
・恥ずかしかった体験や罪悪感を覚えた体験
(社会心理学者ゲイリー・ウッドが提案する「自己開示に適した10のテーマ」からダイゴ氏が抜粋した)
これらの内容は人間なら誰しもが興味関心のあるものであり、雑談としてはうってつけなのです。
お金や健康、趣味や恥ずかしい体験談などは多くの人にとってなじみやすい話ですよね。
2002年にスタンフォード大学の研究チームが行った実験があります。
「慈善事業に対する寄付を募ること」という実験でどういったやり方をすれば最も寄付を募れるのかを試したモノがあります。
すると、自分をネタにした雑談を挟んだグループは20%も寄付を貰う確立があがっていたそうです。
こういうわけで、シュムージングは信用を勝ち得るための1つの技法として役に立つことがわかりますね。
2 ストレングス
「聞き手に自身を与え、行動を起こしやすくさせるテクニック」です。
方法としては語りかけている相手に自身を与えというものです。
「キミなら出来る」と相手の背中をおしてあげます。 特に大事なのは「過去の自分」と「今の自分」とを比較するやり方です。
昔のあなたは○○ができなかったけど、今のあなたは○○が少し出来るようになっている。これは立派な成長じゃないか。このまま続けていけばもっとうまくなるよ。
というふうに相手の成長と変化とをほめてあげるのです。
すると、聞き手のほうは話し手に好意をもちはじめ、信頼関係を結びやすくなるわけです。
3 類似と共通点の強調
似たものがある人のことを人は好きになります。
サンタクララ大学で「50種類の形容詞の中から好きなものを20個えらべ」という実験を行いました。
その結果からグループを3つにわけました。
そして、グル-プ内で簡単な頼み事をするようにお願いしたのです。
すると、好きな形容詞を選んだグループ内の人たちは77%が頼み事をきき、そうでない人たちは43%しかきませんでした。
大きな差がつく結果になりました。
このように人は似たところがあると好意をもちやすいのです。
ダイゴ氏は「類似点や共通点を確認し合う会話はできるだけ早めに交わしましょう」といっておられます。
そうすることで早く親密度があがるからです。
では、これからのテクニックをどう組み合わすのでしょうか。
引用します。
「シュムージング」で距離感を縮め、「ストレングス」で相手のよいところを指摘したら、その過程で感じ取った自分との類似点や共通点を伝えます。(中略)しかも、人間には頼み事をしてきた相手のことを好きになる心理があります。これは人が「自分が親切な行動を取るのは、相手のことが好きだからだ」と認識するから。(太字はズンダ)
いやはや、こんなテクニックがあるとは驚きですね。
読んでいるだけで自分にも出来そうな気がしてきます。
皆さんも、この信用を勝ち得る術をぜひ使ってみてください。
上司でも部下でも友達でも気になる異性にでも、ガンガン使ってみましょう。
関係性を感じさせることが大事
関係性構築のための三つの方法-「社会的証明」と三つの「ゴール」
人は自分と関係のある話題のときに強く反応します。
影響力のある人は相手に「この話は自分と関係がある!」と思わせるのがうまいのです。
それゆえ、聞いた人は「意識しなかったけど、この人が言っていることは自分と関係がある」と思い込んでしまいます。
では、どうすれば相手にそのように思わせることができるのでしょうか。
それが「社会的証明」といわれるものです。
これは「多くの人間が支持したり、求めているものを人間は欲する」という本能のことを指しています。
「社会的証明」があると私たちは安心します。
「みんながやってるんだから、私もやっても大丈夫だ!」ってなるわけです。
これは「関係性」作りのために活用できます。
1 「この意見の支持率は高い」と知らせる。
例文を引用します。
愛煙家の人ほど、禁煙に成功すると精神的な幸福度が高まるんだって。健康診断の結果で要再検査と出ていたよね。心配だから禁煙にチャレンジしてみてほしい。最終的にどうするかはあなたに任せるけど」(太字はズンダ)
この文章で重要なのは「禁煙に成功すると精神的な幸福度が高まるんだって」の部分でしょう。
いかにも学説でありそうな話です。
こういう「○○によれば」という部分が人をうごかすときに有効なわけです。
この○○に当たる部分が人々にとって有名かつ権威があればあるほど、私たちは影響を受けやすくなります。
例:「東大によれば」、「ハーバード大学によれば」、「聖書によれば」、「古諺に曰く」
どうですか。
これらの例をみたことがありませんか?
一気に信じてしまいますよね。
こうなると、自分に関係のない話であっても、「皆がやってるなら自分も・・・・・・」と自分で自分を洗脳し、関係性があるように感じるようになるわけです。
2 「みんなと少し違う要素」をプラスする
これも例文を引用しましょう。
「一番人気の商品のデザインが異なるバージョンもあるので、お出ししますね。ソール部分にアクセントカラーが使われていて、サイドから見たときの印象が変わります」
「機能性で言うと、一番人気の商品のバージョン違いになる、こちらのスニーカーもオススメです。とにかく履いているのを感じさせない軽さで、私も一足愛用しています」(太字はズンダ)
ここで大事なのは「バージョン違い」という部分です。
ダイゴ氏はいいます。
人間は「みんなと同じでいたい、安心したい」とかんがえる一方で、「みんなより優れていたい」とも欲するのです。
これは服や靴などが好きな人ならよくわかるのではないでしょうか。
ナイキなども色んな靴を出していますが、どこかとコラボした商品などは既存の靴と同型でありながらも、一部が異なっているために好事家たちにとっては垂涎の的となってますよね。
似た製品はあるけれども、一部が違うだけで喉から手が出るほど欲しくなってしまう。
私たちはそういうところがあるのです。
この2つのテクニックは併用して用いるべきだとダイゴ氏はいっておられます。
というのも、まずは「みんながそれをしている。求めている」という意識を相手に植え付けなければいけないからです。
その上ではじめて「でも、他の人とやや違うモノがほしい」という欲心がうまれるのですね。
土がなければ植物は育たないように、土台部分を提示することから関係性の構築ははじまるのです。
3 「ゴールを掲げる」
人は何かをする際に「ここが終着点なんだ」という意識をもつと安心して、行動を起こせます。
そのゴールは魅力的なものでないといけないそうです。
では、どんなゴールを相手に与えれば、人はうごくのでしょうか。
① アフィリケーションゴール
アフィリエーションは「所属」という意味でとらえろ、とダイゴ氏はいっておられます。
人は自分と他の人が同じ気持ちでいることを望んでいるからです。
所属が一緒であることをアピールすれば、人はそこに親近感を覚えます。
それゆえ、その所属を得るためのゴールへ向かいたい気持ちになるのです。
例文を引用します。
「自分の余裕を第一に考える価値観を追求してみませんか?」
「新しい仕事の仕方を取り入れて、効率を上げていきたくはないですか?」
「まずは稼ぐ力を磨くこと。そこに1つの正義があると思いませんか?」
これらの例文に同意する人は多いはずです。
「自分の余裕」や「効率を上げる」や「稼ぐ力」など、多くの人にとっては魅力的なことばではないでしょうか。
このように人の琴線に触れるアフィリエーションゴールを設定しておくことで、影響力をもてるようになります。
② アキュラシーゴール
人は自分の行動に正確性を求めるといわれています。
「正論」を好む人々をTwitterでよくみかけるでしょう。
それが昂じると「正義マン」になり、不正を行う人を糾弾してしまう。
私たちには「正しさへの欲求」と呼ばれるモノがあります。
アキュラシーゴールとはその欲求を利用して、ゴールを示す方法です。
例文を引用します。
「あなたの100円の寄付で、5人の命を救うことができます」
「高齢者による不幸な事故を減らすため、積極的な免許返納を」
「チケットからマスクまで、利ざやを稼ぐ転売ヤーを締めだそう」
「5人の命を救う」や「高齢者の免許返納」や「転売ヤーを締めだそう」などはいかにも人々が好きな言葉だとおもいませんか?
皆さんもTwitterや匿名掲示板でこういった書き込みをしたり、みたり、同意したことはありませんか?
このように私たちは「正しさ」に飢えています。
影響力のある人はこういったキャッチコピーで私たちの気持ちにうったえかけてくるのです。
この著者のダイゴ氏の動画でいえば「許さん、マスコミ」でしょう。
なんと約700万再生!もされております。
マスコミは今や「マスゴミ」といわれるように、ネットユーザーからは嘘や虚飾を織り交ぜて、人々を不安に落としこむ存在として扱われることが多くなっています。
ダイゴ氏は以下の動画をとることで、多くの人々の溜飲を下げることに成功しております。
これもまた、アキュラシーゴールを利用したものだといえるでしょう。さすがですね。
※ちなみにメディアというものはその存在自体がウソや不確定なものを扱うことがわかっている。
よって、マスコミはマスゴミといえるのだが、問題は存在自体が最初から虚実を交えた存在であるために、マスコミの言説を改善しようという目論見は失敗に終わるといえよう。
メディアに関しては以下の書物がおすすめ。
③ポジティブセルフコンセプトゴール
一貫性を保ちたいという心理を利用したものです。
人は自分が選択した道が正しいと信じていたい生き物です。
サンクコストや経路依存性などという言葉を聞いたことがある人もおられるでしょう。
つまり、一度軽いことをお願いして、そのあと、同系統のもっと重いことをお願いすると、人々はそれに対して賛同してしまうのです。
これを関係性を作る際に利用するのです。
やりかたは簡単。
「一つのことを真面目に取り組んでいるあなたは立派ですね。」
「一貫性のあることを丹念に取り組んでいれば、将来、いい結果がでます。」
ということです。
こうすることで、人々はあなたの話に対して関係性を感じるようになります。
終わりに
さて、『超影響力』如何だったでしょうか。
これだけ充実した内容ですが、今回の記事で紹介したのは一章だけです。
第五章まであるのですが、ほんとうに中身の濃い本です。
残りの四章が読者の皆さんを待っています。
2章 記憶に残し、無意識を操る5つのメソッド
3章 人・集団を動かす6つのトリガー
4章 あなたが人を動かせなかった3つの理由
5章 悪用厳禁 人を動かす7つの黒いテクニック
もはやこの目次の段階で私たちはダイゴ氏の術中にはまっていることがおわかりになるでしょうか。
分からないかたはぜひ、この本を購入してみてください。
仕事や恋愛でも有効な、秘密のテクニックが本書には収められております。
あなたは人を思うがままに動かしてみたいとは思いませんか?
気になっている異性と付き合えたり、商談を成立させたり、youtuberとして華々しく活躍してみたいと考えたことはありませんか?
この本のテクニックを知っているかいないかで、他の人とは格段に異なる人生が歩めるようになることでしょう。
私ズンダもこの本を自家薬籠中のものとして、ふんだんに使いこなしてみたいなと思いました。
では、またお会いしましょう。
ズンダでした。
お気に召しましたら、ブックマーク&読者登録をぽちっと押して頂ければ幸いです!はげみになります。
↓インフルエンサーになりたいあなたに更にお勧めの記事。
「幸福になる方法」について記した記事です。
これをよめば、あなたも他人もどうすれば幸せを感じられるのかがわかるようになり、更にインフルエンサーとしての力を思うがママにふるえることでしょう。