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人生を好転させる方法! DaiGo著『倒れない計画術』(河出書房新社)

タイトルをyoutuberっぽくさせて、読み手を増やそうという算段のずんだでございます。

さあ、本日紹介する本は本邦初のメンタリストであるDaiGo氏の本です。

 

DaiGo氏は一昔前までやっていた「笑っていいとも!」を皮切

りに数々の番組に出ておられた慶応大学理工学部卒で知的好奇心に満ちあふれた大変優秀な御方です。

近年は自分の時間を優先し、効率の良い生活を送るためにテレビ出演はなるべく断り、講演やニコニコ動画や出版物等で稼いだお金を生活の資としておられるそうです。

本に囲まれた豊かな生活ぶりには尊崇の念を抱いてしまいます。うらやましいっ!

 

では、今回、紹介しますこの本にはどんなことがかかれているのでしょうか。

 

実はこの本、タイトル通り計画の仕方、つまりスケジュール管理についてかかれたものなのです。が、これだけだと他にある類書と遜色がなく、購入欲がわきませんね。

しかし、さすがはメンタリストD氏(DaiGoの略としてDをつかう。)。

そんじょそこらの本とは違い、スケジュール管理の仕方だけでなく、それを実践実行することができる人の特徴を人間のメンタルに則って説明しておられます。

 

たとえば、第一章に於いては、よくある間違いとして

1 何も考えないで動く

2 あまい計画をたて、何にもかもが順調に進む計画にしてしまう

3 絶対に成功すると思っている

 

という、三つの理由をあげ、それを是正するためのテクニックまで提示しておられます。

これも単なるD氏の思い込みなどではなくて、科学的な裏付けを根拠として必ず示しておられるところがD氏の本にある特徴です。

ここまでで、ダニエル・カーネマンやジュリアン・バーキンショーとジョーダン・コーエンや心理学の世界における「どうにでもなれ効果(The What -The-Hell Effect)」という素人には聞き慣れぬ人名や用語を列挙し、科学的研究によって人間が誤りがちなことごとを客観的に教えてくれます。

 

こういういった研究成果をみることで、私たちは自分の努力や欠陥によって目標を達成できないのではなく、単純に人間自体がそもそも普通にやっていたらうまくこなすことができない物事が多々あるのだということがわかるようになるのです。

 

D氏が我々に教示しておられることとは「人には人の本能がある。それを自身のせいにするというよりも、人間の本質のせいにしよう。そして、その本質は科学的な調査によって乗り越えることができるものなのだ。だから、正しい知識を得て、人生を実りある豊かな物にしよう」なのです。

 

さて、数々の手法が268頁までに事細やかにかかれていますが、ここではこの本を貫通している普遍的といってもよい手法を一つあげましょう。

 

自分の一日を具体的に書け! 

 

です。一体何のことだろうかと思われたかもしれません。

説明いたしますと、たとえはこの記事があがるのは九月十八日(火)でしょう。

私はこの本を前日の月曜日に買って、読み終わり、今この記事をかいています。

その一日をかくと次のようになります。

九月十八日(月)

三連休最後の日。次の日は仕事だ。体を休める必要がある。

家でじっくりしよう。休めるといっても何もしないわけではない。

父母に誘われて午後から夕食の材料をかいにいかなければならない。

二時~四時までだ。となると、午前中は勉強でもしよう。そうだ、ブログをかくためのネタ本が要る。Dの新刊がでていたな。近所でかってこよう。だいたい一時間もあれば読み終わるだろう。そのあと、ブログをかくのに三十分ほど必要になるな。

となると、午前九時から~一二時までは読書執筆時間にしてしまおう。

うまくかけないかもしれないから三十分ほど空きをいれる。

すると、二時から出かける前にお昼ご飯も三十分あれば食べられるな。今日はインスタントにしておくか。さて、家にかえってくるのがおそらく交通事情もいれると四時半ぐらいになるだろう。そのあと何をすればいいのだろうか。そういえば、未だにやり続けているスプラトゥーン2があったな。あれをやろう。でも、何時間やる?ガチマッチは二時間毎に別の物に入れ替わるから最高で二時間にしよう。今日はSをキープしたいな。最近は疲れているから、一時間におさえてもいいかも。じゃあ、五時~7時まではゲームの時間だ。

そのあとは一時間ほど、食事。お風呂、次の日の火曜日のスケジュールを組み立てて十二時には寝よう。

 

 

と、こういうふうにざっくばらんに「出かける」だとか「ゲームをする」ではなくて、そこに纏わるいろいろな感情や何を目指すかまでかきだすわけです。

そうすることで、それが本当にやるべきことなのか、あるいはもっと効率よく行う方法はないか、など可視化して、臨場感を高め、行動原理にくみいれていく。

そうすることで、我々の今日や明日はもっと輝くという話でした。

 

決めた一日をその通りに実行できることで、我々は不安からとりのぞかれ、自分で自分を制御することができる自信を身につけられるとも仰っています。

それが人生においての希望になるのだ、とも。

 

今自分が何をどうしていいかわからない人にとっても一助となるのではないでしょうか。たいへん良い読書ができました。お勧めです。

 

 

倒れない計画術:まずは挫折・失敗・サボりを計画せよ!

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