通勤中の電車やバスで腹がいたくなる。
せっかくの彼女や彼氏とのデートで急に腹痛が生じる。
何処へ行こうが、家から出て、何かしようとすると腹に違和感。
不安でしょうがない。
これっていったい何なの?
もしかすると、過敏性腸症候群という病気かもしれませんよ!
というわけで、本日のブログはこの「過敏性腸症候群」という病気についてです。
ちなみに当ブログの管理人である私ズンダも十五歳頃にこの病気に発症し、今の今まで苦しんでおります。
十年ほど前に出たイリボーという薬が私にとっての常備薬なのですが。
まあ、きいたりきかなかったりですね。
これを飲んだからと言って完治するわけではありません。プラシーボです。
最近、イギリスで新薬がつくられているという話を聞き、期待に胸を膨らませているところであります。
ちなみに、私と出会って、ニコニコと過ごせた方は非常に幸運だといえます。
というのもだいたい腹が痛くて苦しんでいることが多いからです。
今回紹介する本は石蔵文信『おなかの不安は解消できる』です。
石蔵氏は循環器の医師『パンツの中の健康』や『下痢、ストレスは腸にくる』などといった本もあります。
「過敏性腸症候群」とは?
過敏性腸症候群には三つの型がある。
基本的にはストレスによって急にトイレに行きたくなり、日常生活に支障が出てしまう腹痛のことを指します。
症状は以下の三つに分けられます。
下痢になる
便秘になる
下痢と便秘との混合型
下痢型が有名だとおもうのですが、実は便秘型や便秘と下痢とを繰り返す混合型もあります。
下痢が多くの人にとって知られている理由は、ずばり、我慢できないからでしょう。
便秘型であれば日頃から腹が詰まった感じがしますが、いきなりトイレへ駆け込むような必要はありません。
しかしながら、下痢型ともなれば、突発的かつトイレへ急がねばならない。
そのために、問題視されやすいのでしょう。
では、過敏性腸症候群への対処法を書いていきます。
過敏性腸症候群をなるべく抑える 5つの方法
①「心配だからいまのうちにトイレにいく」という行動をやめる
便意がないのに腹が痛くなるだろう、という予想をし、トイレへいく。
この病気を患った方に大変多い行為だと思われます。
しかし、これは悪手です。
というのも、水分を吸収されながら大腸を進んできた便はS字結腸にとどまります。そこで、便に含まれている水分が吸収され、やや硬くなります。
しかし、もし便通がないのにもかかわらず、トイレへいけばどうなるでしょうか?
当然ですが、下痢の状態で便がむりやり出されることになってしまいますね。
こうして、「やはり、下痢がでた。まだ症状がでてしまったんだ!」という不安から更にトイレにこもることになり、出勤時間に間に合わなくなったり、最悪、休まざるを得なくなる。
こういう経験、私はよくありました。
どうしても不安になっちゃうんですよね。
しかし、患者本人が下痢をつくっていることになっている以上、この不安を抑える必要があります。
むしろ、不安で腹痛がないのにトイレへいくことで苦しむということがわかったのですから、何もないならトイレへいかなくていいのです。
やめましょう。
「予期不安」から逃れよう。
「予期不安」とは何か。
それは、「美容院や歯医者にいくと腹が痛くなる」や「通勤中の電車で腹が痛くなる」などという実際に体験していないことで不安になることをいいます。
もしかすると、人生でこういった経験をしたことがあるのかもしれません。
しかし、考え方を変えましょう。
一度おこったからといって、二度おこるとはかぎりません。
むしろ、考えることで自ら発症させている可能性があります。
対策としては我慢してみましょう。
過敏性腸症候群の人はかすかな腹痛にも反応してしまい、
「下痢になるのでは?」と思いがちです。
しかし、その閾値(物を感じる程度のこと)が低くなってしまい敏感になっているだけの人が多いのです。
それゆえ、一般人と同じような閾値になおす必要があります。
②抗生物質が下痢を起こすから注意。
薬を飲んだせいで腹が痛くなる。これを「薬剤性の下痢」といいます。
抗がん剤や免疫抑制剤、胃・十二指腸潰瘍の治療に用いられるプロトポンプ阻害薬、痛風発作予防薬のコルヒチンがあります。
我々一般人がよく飲むものでは「抗生物質」でしょう。
皆さんも、風邪をひいたときに、タリビットやボルタレンなどを服用することが多いと思います。
しかし、抗生物質は大腸内に棲息する腸内細菌を殺してしまい、腸内環境をメチャクチャにしてしまうのです。
そのため、服用後、数日内に下痢を発症することが多いとか。
下痢になったとき、数日前に抗生物質を飲まなかったかを考えてみるといいかもしれませんね。
③便秘と下痢が起こるときの精神状態を理解しておこう
気分が腸の動きにどのような影響を及ぼすのかを研究した人たちがいます。
それによると、気分が落ち込んでいるときは腸の動きが鈍くなり、便が腸内を通過する速度が遅くなり、不安を感じているときは腸の動きが激しくなり便の通過速度があがる、とのこと。
気分が落ち込む→便秘
心持ちが不安に→下痢
こんな関係にあるようです。
結局、気の持ちようによる症状なので、こういったメンタルを意識しておくことは大事ですね。
④自律訓練法を覚える
メンタリストDaiGo氏の放送やGoogleに興味のある方は瞑想というものが昨今はやっていることにお気づきだと思います。
『おなかの不安は解消できる』でもこういった自意識を意識する、といった訓練が紹介されています。
私が見た限りだとこの本で紹介されている訓練法によらずとも、瞑想の本にかいてあるようなやり方で十分だと思われます。
メンタル強化は別に↓の本をおすすめします。瞑想やその他の精神強化法が詳しく書いてあります。
⑤油ものとアルコールは控えよう
とんかつやラーメンやケーキなどのお菓子には油が多量に入っています。
こうした脂肪の多い食品は糖質(炭水化物)やタンパク質が主体の食品に比べて、消化吸収に時間がかかり、胆汁が分泌されて膵臓や肝臓に負担がかかってしまいます。
脂肪は十二指腸で胆汁により乳化(脂肪を水と混ざる状態にすること)
→膵臓から分泌される消化酵素・リパーゼの動きで分解される
→小腸で吸収される。
→十分に消化されなかった脂肪が小腸にはいる
→腸壁を刺激して多量の腸液が分泌
→便の水分が多くなり、下痢に。
と、こんな仕組みになっているらしいのです。
いやあ、内臓って色んなことをやってくれているのですね。
しかし、アルコールに関しては付き合いもあるし、ストレス発散にもなるので必要でしょう。
いい飲み方が紹介されています。
とのこと。
ちなみに筆者の石蔵さんはお湯割りなどで焼酎をのむとのこと。
私ズンダも、人とお酒を飲むときは必ず焼酎お湯割りで頼むようにしています。
腹を壊さないためにです。
⑥東北大学のアプリを使ってみよう
この記事に書くに当たって調べ物をしていたら発見しました。
今はまだiPhoneだけに対応しているようですが、いずれAndroidなどでも
使えるようになるといいですね。
終わりに
さて、今回はストレスが原因で起こる過敏性腸症候群について石蔵氏の本を元にしてまとめてみました。
いかがだったでしょうか。
このほかにも過敏性腸症候群について書かれた本はかなりの数に及んでおります。
私もその全てを読んだことがあるわけではありませんが、新しい対策や薬なども徐々に出てきていますので、また、それらの本をかいましたら、このブログで紹介したいと思っております。
ではでは、ズンダでした。
一応瞑想や腸内環境をよくするための商品もはっておきます。