個人的なまとめ
さて、皆さん、pros&consという言葉を聞いたことがございますか。
賛成反対という意味なのですが、これがアメリカやヨーロッパのように討論教育が行われている海外では必須ともいえるものでして、書籍なぞもでております。
我国におきましてはこういった教育はなされていないために本屋を見渡してみてもどちらかの主張を紹介した物しかおいていないことがおおいですね。勿論、Aという主張をもった人間がBという主張を否定するために否定意見を紹介するというのはありますが、問題はpros&consという主張をまとめた集成が日本では殆どみられないということにあります。
これを要するに日本人は何かについて意見を交わすことがあっても、あくまで個人が即興で考え出した賛成反対に縛られているということです。我々はある主張に対して賛成反対がありますが、そのどちらも押さえている人というのは実は少ないのではないでしょうか。
自分が興味のない分野についてであればそれもしょうがないのですが、興味のある分野で把握していなかったり、あるいは語りたくなったのにもかかわらず問題点が浮き彫りになっていないとなると、せっかく興味をもっても曖昧模糊とした説得力が欠けた議論になりがちです。
というわけで、私ズンダ、自分の趣味としてある主張についてのpros&consをネットや本を利用してごくたまにまとめていこうとおもった次第。自分の勉強のため、というのが九割を占めています。
今回は安楽死について。
まず賛成意見としては。
- ガンなどの末期患者は壮絶な痛みと闘わなければならず薬を打たれ、生きながらえることがその人にとって幸せというよりも苦痛である。人権の観点から考えても死ぬ権利がある。
- 安楽死はその医療費を他の治せる病気に使うことが出来るようになるので、医療費削除によって他の人の生命や苦しみを救えることができる。
- 安楽死は患者を介護する家族や友人などの経済的、肉体的、精神的負担を軽減することができる。
反対意見としては。
- 安楽死は殺人であり、医者にとっての精神的負担が大きい。医者は「人を救うべき」という倫理的な判断を大きく狂わせることになる。
- 安楽死を認めることで難病に対する医術の発展を損なうはめになる。治すよりも諦めることが主流になれば、薬をつくることへの動機が失われるからである。
- 安楽死と偽って、臓器の提供を金銭目的のために行う違法行為や気に入らない人間を始末するための殺人目的の安楽死が横行する可能性がある。
こんなところになりますね。まとめてみると、私自身、こういう論点があるのかと勉強になります。また、次の分野でお会いしましょう。ではでは。
チャンネル登録&ブックマークボタンのクリック、おねがいします。
Pros and Cons (Pros and Cons: A Debaters Handbook)
- 作者: Debbie Newman,Ben Woolgar
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 2013/09/27
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現(CD BOOK)
- 作者: 植田一三,上田敏子
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2013/02/21
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る