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【感想】身近な鳥について知りたくないですか? 三上修『身近な鳥の生活図鑑』(ちくま新書)

 こんにちは、ズンダです。

 庭に来るスズメやヒヨドリメジロなどをみて朝飯を食べるのが最近の日課です。たまに餌をやったり、水をやったりしています。

 

 そんなふうに過ごしているとだんだん鳥に対して興味がわいてきます。それぞれ見た目も鳴き声も生態も違う。

 そして種類も豊富です。

 気になっていた矢先に買った本が今回紹介する本

 

  三上修『身近な鳥の生活図鑑』(ちくま新書です。

 

  この本によれば日本でみられる鳥の数は600

 我々の近くに住んでいる鳥は50種とのこと。

 この本で紹介されている鳥とは?

 

  • 都市生活になじむことができた鳥であるスズメ、ハト、カラス、ツバメ、ハクセキレイコゲラ(所謂、キツツキの小さいやつのこと)

となります。

 

 多くの人が名前と姿とを一致させることができる鳥が紹介されているわけです。

 文体も非常に読みやすく、するすると頭のなかに文章が入ってきます。理系の人らしい率直な文体で癖や修飾がなく簡潔にまとまっています。

 情報量も多すぎ少なすぎず程よくまとまってます。

触れられていることは以下のようになります

 

  • 種類
  • 餌は何か
  • 巣の形
  • 留鳥、渡り鳥、旅鳥(日本を中継地点につかう。すむことはない)、夏鳥、冬鳥

 

さて、今回はコゲラについて書いた箇所を紹介しましょう。

コゲラとはキツツキの古名ですが、日本だと三種います。

 

 

 

 我々の近場にいるのはコゲラです。

 というのもコゲラは小さいために比較的、都市にある公園や神社や寺などにも住みやすいからです。

 

 コゲラに必要なのは木です。

もちろん彼らはキツツキなので、木をついて穴をあけて巣をつくります。

 そのとき、木は硬すぎると歯が立たず、穴をあけることができません。それゆえ、コゲラは自分が住めるようにするために林が多い場所を好むわけです。

 コゲラはスズメとちがって対趾足とよばれる足のかたちをしています。

 それは前に二本、後ろに二本と対(つい)になっているかたちをいいます。

 

 こうしてコゲラは木の幹にしっかりと足をつけ、コンコンコンと木をつきながら螺旋状にまわりながら、木の中にいる餌をさがします。コンとついたときに響くようであれば、空洞があるということなので、そこに虫がいる可能性があるとわかり、集中的についてカミキリムシなどの虫をたべます。

 

 もう一つのならす理由は自分の縄張りを他の鳥にアピールするためといわれています。更にそこを自らの巣穴とするわけです。

 

 よってコゲラが穴をあける理由は次の三つです。

 

  • 餌をとるため
  • 巣穴をほるため
  • 存在を示し、縄張りアピール

 

 コゲラは作った穴はスズメやシジュウカラやコムクドリなどがつかうことがあります。

中にはコゲラが穴をあけたあとすぐにスズメがすみはじめてしまうこともあるそうです。

 

 

 飛び方はハクセキレイと同じく波状飛行です。上下上下と三次関数のグラフのように飛ぶということですね。

 

 と、コゲラを例にとったように他の鳥たちの解説も豊富にされております。

 

 基本的には、スズメとハトとカラスに関してはそれぞれ40頁ほど割いて解説されているのでコゲラとは比べものにならないほどに情報量があります。

 

 また第六章は人と鳥との距離感、付き合い方についてかいてあります。

たとえば鳥を飼って良いのか。食べて良いのか。餌を与えて良いのか。

 そういった我々、素人では判断しにくいことについても触れており、勉強になります。

 

 みなさんも自分の町で気になっている鳥についてしりたかったら、ぜひともこちらの本をお読みください。

 

身近な鳥の生活図鑑 (ちくま新書)

身近な鳥の生活図鑑 (ちくま新書)

 

 

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