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あなたに勧めたいインスタントコーヒーがある。歴史や伝説も一緒に味合おう。

 とある冊子を見つけたことから、今日のブログはかかれることになりました。

 お勧めコーヒーも消化してみました。

 

 

 

 愛すべきコーヒー話

 

 みなさんの朝食に、コーヒーはありますか

 

 突然ですが、皆さんはどんな朝食を食べておられますか。

 

 私ズンダは以前から述べておりますように、胃腸が非常に弱い。
 

 というか過敏性腸症候群という病気なのでして、下手なモノは食べられません。
 ※実はこの過敏性腸症候群について最近新たに分かったことがあるので、後々おしらせしたいとおもいます。

 

 しかし、胃腸に少し刺激があるものでも摂取してしまうことはあります。
 
 だって、人間なんだもの。
 ときたま、体に悪いポテトチップスだとか甘ったるいチョコレートだって自分へのご褒美♪なんて感じで食べたくもなりますよ。

 

 で、朝食の話に戻します。

 私は毎朝
 

  •  トースト一枚
  •  コーヒー 一杯

 

 を摂るようにしています。

 今までの人生経験からすると、これがもっとも体にいいような気がするからです。
 
 コーヒーにはオリーブオイルと無調整の牛乳をほんの小さじ一杯程度を注ぎます。

 牛乳をいれることでコーヒーの刺激を幾分か抑え、更にオリーブオイルでトイレの通じをよくするためです。

 

 コーヒーは本当は豆から碾きたいのですが、ちと面倒なので、私はネスカフェのカプセルコーヒーを使っています。

 

 これと気分が変わったときにデパートなどでインスタントを買ってきて飲むといったところですね。

 

 
 といっても、いつも同じものを飲んでいるわけではありません。
 
 これもまた贅沢したくなる心がうずうずと湧いてきてしまい、案外、高めのものを欲することもあります。

 そんなわけでだいぶコーヒーに対しては愛情があるというか好きな部類の飲み物です。

 

 ところで、そのコーヒーについて、皆さんはどこまで知っておられるでしょうか。
 
 今回はコーヒーの歴史をたどってみましょう。
 

 ネタ元はKEY COFFEEが冊子として配っている『COFFEE Q&A』です。

 

 

 コーヒーを初めて口にした二つの伝説

 

 1「カルディの伝説」
 2「オマールの伝説」
 
 1について

 

 カルディは山羊飼いでした。
 ある日、山羊たちが赤い実を食べて跳ね回っている野に気づき、自身も食べてみると元気がでました。
 その光景をみた僧侶がこの実を祈りの最中に食べるようになったといわれています。

 

 2について
 

 イエメンのモカから追放された僧オマールは鳥が赤い実を啄むのをみて、自身も煮出して飲んでみたところ元気いっぱいになりました。その後、この煮汁で病人を救い、罪を許されて聖者になったとか。
 コーヒーはその後、イスラム教の僧侶たちが夜通しお祈りをするときの眠気覚ましとして使われるようになりました。

 

 この二つの伝説が表すようにコーヒーの実というのは昔から健康によいものとしてつたえられてきたのですね。

 

 現代医学でみるコーヒーの驚くべき力と摂り方

 

 ところで現代医学においてはコーヒーはどのような効能があるのでしょうか。
 以前にも紹介した牧田善二『医者が教える食事術2』(ダイヤモンド社)から引用してみましょう。

 

zunnda.hatenablog.com

 

 

 英国バイオバンクという研究機関が平均年齢57歳の男女50万人以上のデータを解析した結果、コーヒーの摂取量が死亡率と逆相関するということがわかりました。
 
 コーヒーを全く飲まない人に比べ、1日に2~3杯飲む人は12%、4~5杯で同じく12%、6~7杯で16%、8杯以上で14%、死亡率が減少したというのです。

 日本でも国立国際医療研究センターのチームがが日本人約5万6000人を対象にしたところ、コーヒーを1日に3~4杯飲む人はほとんど飲まない人に比べ、2型糖尿病の発症率が男性で17%、女性で38%減少するという結果がでています。

 

 

 というように大規模な調査においてもコーヒーの効果は抜群のようです。
 コーヒーに入っているポリフェノールの一種「クロロゲン酸」には強い抗酸化作用があることがその理由だとか。

 

 ただし、コーヒーは一日4~5杯を欧州食品安全機関は推奨しているようです。
 加えて、カフェインは午後三時以降にとると夜の睡眠を妨げてしまうらしいので、とる時間帯には注意が要りますね。 

 

 コーヒーの来歴

 

 さて、伝説ではなく、実際のコーヒーの来歴はどうなっているのでしょうか。アフリカのエチオピア高原にあったといわれています。
 そこで医療や宗教に用いられました。

 

 アラビアの医師ラーゼスは「コーヒーの種子は『ブン』、煮汁は『ブンチュム』とよばれ、病気治療に用いられた」と記しているそうです。

 14世紀になると焙煎の手法が編み出され、コーヒーはイスラムからフランス、イギリスまでに広がっていきます。
 
 

 その後、イギリスの植民地であったアメリカにも17世紀後半に伝わりました。
 当然、イギリスの影響を受けていたアメリカは紅茶を飲むこともしていたのですが、イギリスがアメリカに重い茶税をかけたことに始まる有名な「ボストン茶会事件」により、紅茶の不買運動が続きました。
 

 これにより紅茶文化がやや廃れ、現在のコーヒー最大の消費国が、アメリカである一因とされています。

 

 

 終わりに

 

 

 ということで今日はコーヒーの伝説や歴史やその効能について書いてみました。

 最後に私ズンダが得に気に入っているコーヒーを紹介してこの記事を終えたいとおもいます。

 

 

 

  ネスレ日本から出ている「ネスカフェ カフェインレス」です。

 このコーヒーは風味は普通のコーヒーに劣りますが、眠る前にコーヒーを味わいたい人やカフェインを取りたくないときには何かと役に立ちます。

 コーヒーがどうしても飲みたいが、カフェインを取るわけにはいかないときに飲む飲み物です。お湯を注げばすぐにできあがるのもよいですね。

 

 

  UCCから出ている「職人の珈琲」です。

 こちらは値段も手に取りやすく、味はまあまあ、パック数も多い、ということを考えると珈琲を毎日飲みたい人にとっては重宝します。

 風味はそこまで強くはありませんが、珈琲を飲んでいるという感じはあります。

 飲み慣れている人からするとややパンチが足らないかもしれません。

 

 

lohaco.jp

 但馬珈琲のパックです。

さすがにこのあたりになってくると、苦味が強くなってきて、

「コーヒーを飲んでるな、俺」という気持ちになってきます。

じっくり、味わいたい。

 

 

 一番好きな珈琲です。

お湯を入れる前の匂いで、すでにコーヒーを飲んでいるような気分になります。

注ぐと風味が辺り一面に広がり、これからこのコーヒーと共に人生を歩んでいくことを決意させられるぐらい力強いコクと苦味があります。

 

 実はこのコーヒーを二杯ぐらい飲むと、私は腹を壊すことから、両刃の剣でもあるのですが、美味いので飲んでしまいます。

 

 

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

 

 ネタ元と違うのですが、珈琲の歴史を扱った本です。

  

コーヒー・ハウス (講談社学術文庫)

コーヒー・ハウス (講談社学術文庫)

 

 

 イギリスではコーヒー・ハウスで銀行、株取引場、不動産業、保険業、情報産業が生まれたという話です。勿論、文学者や詩人なども頻りに出入りし、活発に議論していたといわれています。

 そんなコーヒー・ハウスにまつわる話を描いた本です。

 

【感想】人口爆発?2100年の世界ってどうなってるの?岩波新書 峯陽一著『2100年の世界地図 アフラシアノ時代』

 

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イラスト屋

 どうも、ズンダです。
 

 今夏は七月末から八月前半までが暑く、そのあとは涼やかな気候が続いており、去年とは異なり過ごしやすい夏だったように思われます。

 

 もちろん九月からぶり返す可能性もあるのですが、当座は気持ちが良い日がつづいていますね。

 

 人熱れのせいで暑くもなりますしね。
 
 人といえば、人口です。

 

 いまや地球人口は70億人を突破しています。

 私が若かった頃は60億人などといわれていましたが、あっというまに十億人以上も増えているわけですね。

 

 いったい未来社会はどれだけ多くの人間が地球を埋め尽くしているのか。地球の資源や食料は底を尽きることはないのか。人口は無限に増えていってしまうのか。

 

 気になりませんか?­ 気にならないという人も気になってください。

 

 そういうわけで今回紹介する本は峯陽一氏の『2100年の世界地図 アフラシアの時代』です。

 

 

 2100年の世界の人口

 

 2100年の世界人口をまとめる

 

 アジア 48億人
 アフリカ 45億人

 

 驚きの数字です。
 国連によればこの二つの地域で世界人口の83パーセントを占めるとのこと。

 

 では、2100年の国ごとの人口は?

 

 中国10・2億人
 日本8500万人
 ↓三国ともアフリカ
 カメルーン9200万人
 マリ 8300万人
 ブルキナファソ 8200万人

 人口密度は↓これをみてください。

 

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同書 口絵6 世界の人口密度 (2100年)より



 
 アジアの人口増加は21世紀後半には頭打ちになります。
 
 アフリカは22世紀までは人口増加をしていきます。

 

 アフリカときくと無限に子供が増えているようなイメージがあります。
 しかし、1960年代の6・72が頂点でして、2010‐2015年のアフリカ全体の出生率は4・72まで下がっています。
 

 この値は戦後すぐの日本と同じ出生率とのこと。
 なんだかんだで、アフリカの出生率も下がって入るんですね。

 

 国連の想定によると22世紀の初めには2・0台前半まで下がり、22世紀中にアフリカの人口は均衡状態に。
 そして世界人口も約100億人で落ち着くだろうとのこと。

 

 タイトルのアフラシアって何のことなの?

 

 今まで見てきたようにこれからの時代はアジアやアフリカの人口が増えていくことから、力の趨勢がヨーロッパやアメリカではなく、アジアとアフリカに流れていくのではないかと予想されます。

 そこで、峯氏は「アフラシア」という「アフリカ+アジア」を複合させた言葉を紹介しているわけです。

 

 この言葉は峯氏の造語ではありません。
 
 京都の龍谷大学「アフラシア平和開発研究センター」ではじめて知ったといっておられます。

 最初に使った人物は歴史家トインビーだったようです。
 彼の著作『歴史の研究』(1934‐1954年)にでてくる「アフラシア・ステップ地帯」=中東・北アフリカをアフラシアと名付けたところにみえるようです。

 

 

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イラスト屋

 人口水準ってどうやって変動するの?実は移民が著しいアフラシア

 

 人口水準を変える政策には次のようなものがあります。

 

・死亡率を下げる医療政策
出生率を調整する社会福祉補助金
・移民政策

 

 

 上の二つは常識でしょうから割愛。
 

 最後の移民政策も一考すると当たり前ですが、あまり知られていないだろう記述があったので紹介します。

 

 移民が自分の国を離れて、新天地に向かう理由というのは基本的には経済的に豊かになるためです。

 つまり、富が集中する地域に移民は向かいます。
 
 すると、アジア、ヨーロッパ、北アメリカが現段階においては裕福な地域なので移民たちもこれらの地域を目指します。

 

 では、これが2016年ー2050年になるとどうでしょうか。

 ロンドンのPwCによれば世界の主要三二ヵ国の平均GDP成長率で年平均4・6パーセント以上の成長がみこまれている七カ国はすべてアフラシアに位置しているのです。

 ということはアフラシアに移民は集まってくるはず。

 

 更に現時点における移民のストックとフローをみてみましょう。
 
 

 ストック=移民がすでにいる国
 フロー=移民が向かっている国

 

 

 というふうに考えてください。

 2017年の時点では移民のストックはヨーロッパがアフラシアよりも大きいのですが、実はフローに関していうとアフラシアがすでにヨーロッパを抜いています。

 ここで峯氏は
 

  •  「北」=欧米諸国と日本
  •  「南」=それ以外の国々

 

 と定義します。

 その上で、国連統計によれば
「南から南へ」の移民は九七四〇万人に
「南から北へ」の移民は八九〇〇万人

 となっていることを指摘しておられます。
 

 実際、移民の絶対数は次のようになっています。

 アジア(七九六〇万人)
 ヨーロッパ(七七九〇万人)
 アフリカ(二四七〇万人)

 

 二〇一〇年以降の増加率はアフリカ5・3%とヨーロッパ1・4%を遙かにぬいていることがわかるのです。

 

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同書 P57

 

 つまり今最も移民現象が起こっている国はヨーロッパではなくて、アジアの内部であることが判明します。
 さらにアフリカは絶対数は少ないものの国境管理が存在しない国が多いために測り切れていないだけで、相当数いることが予想されるのです。

 

 このことから移民による活動が活発になっているのがアフラシアであることが判明します。 
 
 

 アフリカの食糧問題「緑の革命」そして日本の問題にも

 しかしアフリカも22世紀までは人口が増えていくことが想定されているわけです。
 
 当然、心配なのは食料。

 無論、アメリカの発展とともに「緑の革命」と称される農業の近代化が進んでいくことでしょう。

 

 「緑の革命」については峯氏の文言を引用します。

 

 改良品種を導入し、灌漑設備、肥料、農薬、農業機械を利用し、農民の技術と組織を近代化していくことで穀物の生産性を大幅に向上させる。

 

 

 これが「緑の革命」の中身です。

 ただし問題もあります。
 
 再び引用

 

 ある村の食料生産高が100トンから200トンに増加する一方、農業労働者が100人から20人に減少したとしよう。一人あたりの生産高は10倍になる。しかし、農村で仕事を失った八〇人が他の仕事を見つけられなかったら、増加した農産物の大部分を無償で配布するのでない限り、この失業者たちは飢え死にしてしまうだろう。エジプトの経済学者サミール・アミンは、雇用を顧みない農業の革新は「人類の半分に対するジェノサイド」をもたらすと主張し、イギリス史の無慈悲なエンクロージャー(囲い込み)が同時代の「南」の国々で繰り返されていると説く。

 
 

 これは意外に見落とされている事実ですよね。
 我々は近代的な手法をとることで、効率よく農産物の生産量を拡大することに成功してきました。
 
 しかし、それは人員を削減し、失業者を増やしたともいえます。
 
 問題はその失業者を雇う術があるのかということです。
 もし、徒に失業者が増えてしまえば、せっかく生産高は増えても、働けない人々が増え、治安の悪化に繋がっていくことでしょう。

 また仕事を失ったことでお金を稼げなくなり最悪、餓死するかもしれない。
 
 これはアフリカに限らず、日本のTPPについてもいわれていたことです。
 
 TPPにより安価な農産物が入ってくれば日本の農家は太刀打ちできず廃業してしまいます。
 
 そのとき彼らの仕事はどうなるのでしょうか?
 
 このあたりの食料安全保障までを射程に入れた本が中野剛志氏『TPP亡国論』だったわけです。

 

 

TPP亡国論 (集英社新書)

TPP亡国論 (集英社新書)

 

 


 
 つまり、日本人は「安いものが大量には行ってくるから自分たちの生活費を抑えることができて幸せだ」という考え方をしがちですが、内政や食料安全保障までを視野にいれると、そんな簡単に受け入れていいものではないことがよくわかってきます。

 サミール・アミンの指摘はアフリカ人だけでなく、我々日本人にとっても重要な示唆を与えてくれています。

 

 終わりに

 

 今回は八十年後の世界人口や、現在の世界がどのような状態にあり、その結果、どんなふうに変質していくのかをみてみました。

 

 峯氏はこのあと、アフラシアが巨大化するにあたっての問題点や解決策なども提示しておられます。

 

 ぜひ本書をお手にとって、続きをお読みください。

 

 ズンダでした。

 

 

 

2100年の世界地図 アフラシアの時代 (岩波新書)

2100年の世界地図 アフラシアの時代 (岩波新書)

 

 

 

 
  

 

【文房具】2019年 受験生の皆様へ メンタリストDaiGoが勧める勉強法を実行できるノート「Campus Study Plannner」の紹介

 

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イラスト屋

 

 日曜日だったので、ぶらぶらと歩いていたところ、いつもいく文房具屋でノートがずらりと並んでいるのを発見。

 

 ノートなんてコクヨの一〇〇円ぐらいで売っているもので十分だろ、などと思っていたのですが、「東大クイズ王 伊沢が監修したノート!」などと銘打ってありまして、ついつい手に取ってしまいました。

 

どんなものかというと↓です。

 

学研ステイフル STUDY STATIONERY ノート 勉強計画ノート B5 ブルー JD04039

学研ステイフル STUDY STATIONERY ノート 勉強計画ノート B5 ブルー JD04039

 

 

  どうやらこの本、学生などの勉強した結果を記しておくための勉強日記帳とでも呼ぶべきノートなのです。

 

 勉強については私のブログでも散々紹介してきました。

 

 メディア批判で四〇〇万再生以上だしたDaiGo氏の『超効率勉強法』や『倒れない計画術』などですね。

 

 

zunnda.hatenablog.com

 

zunnda.hatenablog.com

 

 特に『倒れない計画術』に書かれているように「自分の一日の生活をかき出す」という作業はたいへん重要なものだとされています。

 

 リンク先と重複しますが、我々が計画を立てるときに重要なことは目標に対して適切な時間や方法を選び、ひたすら駆け抜けることです。

 

 しかし、目標に向かう際に怠けて作業がはかどらなかったり、挫折したりすることも計算にいれておかなければなりません。

 

 試験が三ヶ月後にあったとします。

 

 その試験に向かって勉強をして順調に進んでいくということはまずありません。

 思った以上に成績が伸びなかったり、いつのまにか時間が経ってしまい、試験日になっていることが勉強ベタな人たちには必ずあるはずです。

 

 それゆえ、DaiGo氏は自分が一日にどういったことでどのくらい時間を使ってしまうのかを書き出し、記録しろといっているのです。

 

 そうすれば、試験日までに必要な正確な時間を計ることができ、精度の高い予定を組み立てることができるようになるわけです。

 

 試験に失敗することが多かった読者は予定の立て方について注意し、工夫するようにしなければいけません。

 

 そういうわけで伊沢氏の出したこのノートは私ズンダにとっても価値のある者に思えました。

 

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イラスト屋

 

 しかし値段をみると四六〇円ほどします。

 

 「少し高いな」と思い、隣をみてみると、二六〇円ほどのノートがありました。

 

 これが「Campus Study Planner」です。

 

 

 

 このノートは伊沢氏のノートと考案は全く同じで、日々の学習を記録していく体裁となっております。

 

 公式HP↓には詳しい説明がのっています。

 

 

www.kokuyo-st.co.jp

 

 リンクを先をみてください。

 

 非常に分かりやすく使い方やお手本が掲載されています。

 

 

 ①日付

 ②目標

 ③教科

 ④内容

 ⑤頁

 ⑥総勉強時間

 ⑦何時何分に何時間ほど勉強したのか

 ⑧気をつけるべき事

 

 

 という八項目に分けて、一日に勉強した内容を記載する項目がこのノートにはあります。

 こういった記録をつけていくことで、試験日までに自分が何をすべきなのか、

何が足りないのか、ちゃんとノルマを達成できているのかを確認していけます。

 

 先ほど勧めたDaiGoの本を読むことで、更に「Campus Study Plannner 」を使えるようになると思います。

 

 ぜひ、セットで揃えて、このノートを使いこなしてみてください。

 

 私もyoutube上で試験企画でもやってみようと思っているので、このノートをDaiGo流に使って、成績を向上させてみようかとおもいます。

 

 では、また。

 

  ちなみに、このノートはデイリー版ウィークリー版の二冊があります。

 私個人としましてはデイリー版のほうが罫が大きく、予定が書きやすいうえに文字も見やすくなるので、おすすめしたいところです。

 

 ただし全体的に予定を見渡すのがお望みであればウィークリー版もいいでしょう。

 

  Amazonだと一冊だけの注文は二〇〇〇円以上の買い物と一緒でないと不可能なようです。

 そのため五冊組のほうを紹介しておきます。

 

 

 

 

 

 

倒れない計画術 まずは挫折・失敗・サボりを計画せよ!

倒れない計画術 まずは挫折・失敗・サボりを計画せよ!

 

 

 

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

 

 

 

 

 

 

【感想】やっぱり、上級国民って存在するの?橘玲『上級国民/下級国民』(小学館新書)

 

  今回紹介する本は橘玲氏の『上級国民/下級国民』です。

 

 まず、本書の執筆者である橘氏について

 

 橘氏は世の中の流行を逃さず、その時に流行っている象徴的な事象を「エビデンス」を伴って解明していく作家です。
 
 ここ数年で出された本の書名だけをみても、『事実VS本能 目を背けたいファクトにも理由がある』『朝日ぎらいーよりよい世界のためのリベラル進化論』『「リベラル」がうさんくさいのには理由がある』などと話題になった主題に敏感に反応して本を書いておられます。

 

 しかし橘氏は単に流行に乗っかるだけの御多分連やわいわい連とは異なる特徴があります。

 それが「エビデンス」です。
 
 彼の特徴は数多の本を渉猟し、参考文献を挙げながら自身の論を展開していくところにあります。
 
 これは流行を追っただけの本とは異なり、根拠を重視した物書きだといえるでしょう。
 私ズンダは密かに橘氏のことを出版業界のメンタリストDaiGoと呼んでおります。
 

 

 

 上級国民と下級国民は先ず何で分けられるのか?

 本の目次から察する上級下級

 
 では、本の中身を見てみます。
 まず目次をみてみましょう。

 

  1.    「下級国民」の誕生
  2.  「モテ」と「非モテ」の分断
  3.   世界を揺るがす「上級/下級」の分断

 

 となっております。
 
 すなわち書名にある「上級国民/下級国民」とは上に挙げた目次のように様々な分野での人々の分断のことを指しています。
 
 この本では次のように上級と下級とは分けられているとおもっていいでしょう。

 

上級=社会的地位が高く金持ち
下級=社会的地位が低く貧乏

 

 社会的地位が高い人はだいたいお金をもっていることからわかるように、煎じ詰めれば「富裕国民/貧乏国民」といいかえることができますね。

 

 金があるかないかで国民が分断されているという事実を軸にして、世の中で起きている様々な事件や出来事を見ていく内容だといえます。

 

 学歴による幸福度のちがい。男女の非対称性。

 

 その中でも今回は「モテ」と「非モテ」の分断を紹介します。

 

 橘氏はまず吉川徹『日本の分断 切り離される非大卒若者たち』から「ポジティブ感情」なる概念を援用します。

 

 ポジティブ感情は次の四つで構成されています。

 

 

階級帰属意識 「上流階層」に属していると思うか
生活満足度 生活全般に満足しているか
幸福感 現在どの程度幸せか
主観的自由 「私の生き方は、おもに自分の考えで自由に決められる」と思うか

 

 

 要するに幸せな人ほどこの感情が高く、幸せでない人ほど低いという話です。

 

 吉川氏の調べから橘氏は次のように要約しています。
 引用します。

 

 ①非大卒より大卒の方がポジティブ感情が高い
 ②他の要素が同じなら男性より女性の方がポジティブ勘定が高い(壮年大卒男性は例外)
 ③他の要素が同じなら壮年より若年の方がポジティブ感情が高い(若年大卒男性は例外)
 
 

 

 さて、ここで判明したことがあります。
 

 それは「大卒」の人ほどポジティブ感情が高いという結果だったのです。

 我々は大卒といっても東大から所謂Fランク大学までピンからキリであることは承知しております。
 
 しかしここで吉川徹が発見したことは「大卒か非大卒か」が問題であり、「有名大学かFランか」ではないということでした。
 
 

 つまり、少なくとも大卒の人間はまだポジティブ感情をもてるが、高卒だとそんな感情をもてなくなってしまうという調査結果が明らかになったのです。

 

 更に橘氏社会学者の橋本健二アンダークラス 新たな下層階級の出現』を引き、次のデータを示します。

 「59歳以下の男性アンダークラスは七割超が高卒以下の学歴で、未婚率が66・4パーセントときわだって高く、40大以下の大半は「生涯未婚」になると推定されます。 個人の年収は213万円と少なく、世帯収入も384万円しかなく、貧困率は28・6%で、預貯金・株式などがまったくない世帯比率は42・5%にのぼっています。」
 
 これも「上級/下級」の分断ですね。

 

 更にこの調査から次のことがわかりました。
 

 若年大卒女性>若年大卒男性>壮年大卒女性>若年大卒男性>若年大卒女性>若年非大卒男性>壮年非大卒女性>壮年非大卒男性

 

 これだけみて分かることが二つあります。
 

  1.  高卒ほどポジティブ感情がひくいということ
  2.  もうひとつは男性のポジティブ感情が低いということです。

 

 これはいったいどいうことなのでしょうか。

 ここからいよいよ、「モテ/非モテ」に話が及びます。

 

 日本の男性は分断の最たる被害者

 男の方が求められるものが大きい。フェミニストとの闘い。

 なぜ女性の方が日本において幸福度が高いのかという話は私が以前紹介した部分と殆ど同じなので詳細はそちらに譲ずります。

zunnda.hatenablog.com

 

 「モテ/非モテ」による社会の分断が起こっているという指摘です。
 今の日本は橘氏の図によればこうなっています。

 

 モテ
 女性(フェミニスト
 非モテ 性愛と共同体から排除されアイデンティティを失った人々

 

 

 非モテはビジネスで成功できないお金のない下級国民であり、女性からも相手をされなくなるので性愛からも排除されます。
 

 そして彼らは「非モテ」は女性から抑圧されていると考えているので女性権利を拡大しようとしているフェミニストとぶつかりあうというのです。

 

 これは確かにそうでしょう。
 非モテの人からしてみれば「女性よりも自分たちの方が差別されていますけど?」となるわけです。
 
 P123で橘氏が述べているように「女の場合は、社会的・経済的な成功とモテることに関係がない」からですね。
 
 女性は社会でうまくいってなくても、男性はあまり気にしません。
 
 しかし、逆はどうでしょうか?
 フリーターやニートの男が女性から相手にされることは殆どありません。
 
 それゆえ、非モテからしてみると本当に差別されているのは自分たちだ、という正当な理由があるわけですね。

 

 実際、橘氏は荒川和久『超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃』から次のような事実を引用しています。

 

 男性では明らかに年収が低いほど未婚率が高く、年収があがるにつれて結婚するようになることです。年収300万円以下では3割、200万円以下で4割が生涯未婚ですが、年収600万円以上で約9割、1000万円を超えると95パーセントがいちどは結婚しています。
 これとは対照的に、女性の場合は年収が低いほど結婚し、年収が上がるにつれて未婚になっていく傾向がみられます(女性の年収1000万円以上は母数が少なく、極端なグラフの動きは異常値の可能性があります)※割愛するが、女性の年収が高いほど結婚ができなくなるわけではない、ということも本書では触れられていることに注意。
 

 

モテるモテない=上級国民か下級国民か。

 

 つまり、こういうことになります。

 

 モテ=上級国民
 非モテ=下級国民

 

 という分断が起こっているといいたいわけですね。

 世の中で性愛の話になると必ずLGBTの話がでてきます。
 しかしLGBT以前に、世の中には女の人から全く相手にされることがない男性たちがいることは社会問題にはなっていません。
 
 それどころか「モテない人」として嘲笑される有様です。

 

 悲しい黒い犬になってしまったモテない男性
 

 ここで橘氏は御田寺圭『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』にある「大きく黒い犬の問題」という説を紹介します。

 

 これは捨て犬の保護施設では毛並みの明るい、あるいは小柄な捨て犬は比較的容易に引き取り手が現れますが、誰にも関心を示されない「大きく黒い犬」のほとんどは殺処分されていくことから、非モテとは「大きく黒い犬」なのではないかというわけです。

 本来は問題視されるべき人々が等閑視されている。それを「大きく黒い犬」と形容したわけですね。

 

 

 終わりに

 

 さて、今回の本はどうだったでしょうか。 
 

 橘氏の本はこういうふうに多くの学者や評論家などの論説を交えながら世の中の事象を捌いていくところに特徴があります。
 
 私自身としては彼のいっていることが何処まで正しいかというよりも、こんなこといっている人たちがいるんだな、という論説集のようにして読むのが好きですね。

 では、また。ズンダでした。

 

 

 

上級国民/下級国民 (小学館新書)

上級国民/下級国民 (小学館新書)

 

 

 

 

 

 


 
  

【感想 紹介】健康診断で我々が受けなければいけない検査を紹介!『医者が教える食事術2』(ダイヤモンド社) ガンを早期発見しよう!

 

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イラスト屋

 

 『医者が教える食事術2』の後編です。

↓は前編、中編です。読んでおられない方はぜひ。

zunnda.hatenablog.com

zunnda.hatenablog.com


 
 この記事では牧田氏が勧めておられる人間ドックの受け方を紹介します。
 
 何の気なしに受けている健康診断ですが、我々は何を目的として受けているのでしょうか。
 
 勿論、健康で長生きするためですね。
 ガンのような病気に罹ってしまえば死んでしまうかもしれないし、痛い思いをしながら延命治療を受け続けるはめになるかもしれない。
 
 そんな状態にならないように毎年、検診を受けるわけです。

 

 牧田氏は自分がどんなに良好な食事法をすすめても、絶対に病気にならないということはありえないといっておられます。

 

 実際にそうでしょう。あくまでも病気になる確率を下げることができるだけであり、完全予防などというのはありえないのです。
 

 となれば、健康診断で病気を迅速に見つけなければなりません。

 

 では、どういった検査をすべきなのでしょうか。
 みてみましょう。

 

 

 

 

 最新の検診を受けて、健康に長生きする方法

 

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イラスト屋

 

 検診を受けるときは次の三つを積極的に受けよう!

 

①胸部と腹部のCT検査
②胃と大腸の内視鏡検査またはCT検査
③脳のMRI検査

 

 

 牧田氏はこれらを挙げておられます。

 順番に説明していきます。

 

 ①CT検査について

 体を輪切りにして撮影していく検査を使います。
 甲状腺がん、肺がん、肝臓がん、膵臓がん、胆嚢がん、腎臓がん、膀胱がん、卵巣がんなどの多くのがんを早期発見できます。心筋梗塞も発見できます。
 要するに消化器(食道、胃、大腸)以外のがんと心筋梗塞で命を奪われることはCT.検査を利用することでほぼなくなるのです。

 

 ②内視鏡検査について

 食道がん胃がん、十二指腸がん、大腸がんを早期発見し、切除できます。大腸の内視鏡検査(肛門からカメラを入れる)が嫌な人でもCT検査ですぐ(10分~15分)で検査が終わるので、CT検査がすすめられています。
 というのも内視鏡検査が下手な医者のせいで人工肛門になってしまう人がいるからです。

 検査のために体を壊すだなんて怖いですよね。ゾッとします。
 ちなみに便をとって血があるか確認する便潜血検査で陽性反応が出た場合はがんがかなり大きくなっているので遅すぎるといわれています。大腸CT検査を受けて大腸がんを発見しましょう。
 

 

 ③MRIについて

 脳の動脈瘤(こぶ)をみつけることができます。血栓を抑える薬で予防もできるようになっています。

 また、海馬の萎縮度から認知症を早期にみつけ、予防できます。
 

 

 ここまで見てきたように、最新の医学のおかげで、我々はこれだけの病気に対抗することが可能になっています。
 
 

 時代遅れの検査を紹介する!この三つで安心してはだめ!

 

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イラスト屋

 

 では、検査として受けても早期発見につながらず、病死してしまう可能性のある検査についてもここで触れておきましょう。
 
 

①レントゲン
バリウム
③超音波検査

 

 

 上に挙げた検査ではガンの早期発見が難しく、手遅れになる蓋然性が高いので安心してはダメです。

 

 ①レントゲンの問題について
 

 肺がんの場合、10ミリ以下でみつかると完治できるといわれています。
 しかし肺のレントゲン検査では、20ミリまでにならないと発見できない。
 それゆえに、レントゲンで発見したときにはすでに手遅れ!になってしまうと牧田氏は嘆いておられます。

 CT検査を利用すればどんなに小さなガンでも発見できる。だからこそレントゲンで満足してはまずいのです。
 
 ②バリウムの問題について
 

 バリウム検査では早期の状態の胃がんを見つけられない上に、被爆もします。
 内視鏡検査を行えば早期発見してすぐに除去することもできます。胃カメラは苦しいですが、それだけの価値はあるということです。
 
 ③超音波検査の問題について
 

 膵臓、胆管、腎臓、肝臓、卵巣がんなどを発見するために超音波検査がおこなわれます。
 しかし、腹部超音波検査では早期発見がなかなかできずに見落とされがちらしいです。
 そこで勧められているのが次の二つです。 

 

  • 造影剤を使ったCT検査。
  • 被爆せずに膵臓のところだけ細かく検査するMRICPです。


 前者は造影剤でショック状態をひきおこしたり、腎臓が悪くなる副作用があるらしいので後者のほうがいいかもしれませんね。
 

 

 さて、ここまでで必要な検査については伝え終わりました。

 だいぶ深刻な内容でしたが、ここを気にして検診を受ければ我々は健康に安心して人生を送れるようになるということです。

 昔のようにガンをただ恐れるだけではなく、対策して、早期発見すれば問題を解決できるわけですからね。

 

 おまけ:シワをつくってしまう原因

 

 最後に美容について牧田氏が語っておられます。
 重苦しい話から少し軽い気持ちになっていただくために、食後のデザート感覚で紹介いたします。
 
 顔のマッサージはしてはならない。

 

 顔は擦れば擦るほどシワが増えます。
 年齢を重ねるごとに肌の真皮にAGEが溜まり、弾力性が失われていきます。

 AGEについては↓の記事をどうぞ。

 

zunnda.hatenablog.com


 

 シワは顔なら目尻や口の周り(ほうれい線)、額、眉間など動かす箇所にできますが、これはAGE(が溜まり弾力性が低下に加えて、真皮の立体構造が崩れて陥没し肌の表面に深いシワが刻み込まれていくからです。
 

 つまるところ、エステや美顔ローラーなどで顔を擦れば擦するほど、シワを助長してしまう!ということです。
 本来なら洗顔もよくないということですね。
 そのために泡立て器で泡をつくり、肌を擦らないように洗うわけですが。

 米ちなみに、美容についてはよくきてくださるこの方のブログに詳細があったので、どうぞ。

 ↓

 

www.shirococco.com

 

 終わりに
 
 

 というわけで、牧田氏の『食事法』の紹介はこれにて終了です。
  
 前作と異なり、牧田氏は食事以外についても詳細に触れておられたところが目新しいといえますね。
 
 やはり、食事だけではどうにもならない部分というのを補完しておきたいと考えたのでしょう。

 非常に勉強になる本でした。

 では、また。ズンダでした。

↓今回、紹介した本です。ほんと勉強になります。目から鱗が落ちる医学です。

医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70

医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70

 

 

↓どうしても炭水化物がとりたいという人にも安心!

↓低糖なたべものをあつかっておられます。

【感想】色んな人のいう医学的エビデンスって信用できるの?中編『医者が教える食事術2』健康に生きるために(ダイヤモンド社)

 

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イラスト屋

 

 さて、今回もまた『医者が教える食事術2』のはなしです。これが中編です。
 ちなみに前編と後編は

↓です。

zunnda.hatenablog.com

 

zunnda.hatenablog.com


 この記事でお話ししたいのはエビデンス」についてです。
 

 メンタリストDaiGoさんの放送をご覧になる方々は耳に胼胝(たこ)ができるほどに知っておられるでしょう。
 

 この本の当該箇所について、牧田氏はDaiGo氏を軽く意識してこの部分を書いているのではないかと私は勝手に思いました。 

 無論、名前を挙げているわけでもないし、批判しているわけでもありません。

 

 というよりも、牧田氏は我々一般人に対してこういった動画をみるときに気をつけるべきことを教えてくれているというべきでしょう。


 ただ、一時期話題になったDaiGO氏の「糖質制限の問題点」の動画を糖尿病の専門医である牧田氏が知らないとはちょっと考えにくいものがあります。
 *1
 

 EVIDENCE=エビデンス=根拠、という意味です。
 この根拠を盾にして、我々は自分のいいたいことが正しいと主張できます。

 

 反面、このエビデンスがないと説得力はなくなります。


 「それってあなたの感想ですよね?」と2chの管理人であったひろゆき氏が古谷氏へはなった言葉が有名ですが、エビデンスがないとどんな正しそうなことをいっても「感想」扱いされておしまいです。

 

 牧田善二氏もエビデンスを必ず添えてくれるので、我々読者は彼の食事法に同意して読むことができます。
 

 ところが今作ではこのエビデンスについて牧田氏が詳しく説明しておられます。
 
 これはいったいどういうことなのでしょうか。
 

 エビデンスがある、だけでは何かたりないのでしょうか?

 

 というわけで、私ズンダ、今回の記事ではここに焦点を当てて、牧田氏のいわんとしていることを紹介していきたいとおもいます。

 

 

 

 

 「正しい」とはどういうことか

 

 専門家を騙る人々

 

 牧田氏は冒頭で「知識がないのに専門家のように振る舞ったり、間違いを説いてまわる困った人もいて、自分や家族の健康を真剣に考えている真面目な人々を惑わせています」と述べます。

 

 更に続けて次のように仰います。

 

 こうした情報のなかには、医学論文を引用していたり、データ数値を具体的に示しているものもあり、食の知性を備えた人でさえ判断を誤るのも無理のない話です。

 

 しかし、ここに大きな落とし穴があります。その論文の内容自体がすでに他の研究で否定されていたり、データの信用性が乏しかったりというマイナス要素が隠されているとしたらどうでしょう。

 

 それを『エビデンス』という魅力的な言葉で、上手に覆い隠している現実があるのです。そもそも、エビデンスの基となる論文もピンキリで、世界的に信用度が高いのはごく一部にすぎません。

 

 つまり、我々一般人は専門家が述べる「○○という論文によれば」という型に非常に弱いというのです。
 

 しかし、論文は玉石混淆でして、無限にあります。
 果たして、その論文を取り上げている人は本当に正しい論文を我々に提供しているのでしょうか?

 

 それとも、自分の主張したいことを述べたいために都合のいい論文を持ち出して、いかにもエビデンスがあるかのようにふるまっているだけなのでしょうか。

 

 

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イラスト屋

 騙す人々の意図

 

 牧田氏はここに危険性があるといっておられるわけです。
 
 そして、我々が騙されてしまう理由を次の三つに要約しておられます。

 

  1.  専門家たちの不勉強と自己都合
  2.  資本主義社会の企業論理
  3.  消費者自身の固定観念と思い込み

 

 どうやら、単に「○○大学の調査によれば」を鵜呑みにしていいわけではないようです。
 
 では我々は何に注目して専門家たちの話をきけばよいのでしょうか。
 見ていきましょう。
 
 

 「インパクト・ファクター」でわかる学術誌の影響力

 論文の評価とは 雑誌にはランキングがついている。

 

 インパクト・ファクターとは学術誌に掲載された論文がどれほど引用されたかでその雑誌の価値が決まることをいいます。

 

 そして、ある計算方法によって各雑誌というのはランキング付けされているのです。

 
 このランキングが高い雑誌に載った論文であればあるほど、信憑性が高くなり、我々がきいても価値のある論文といえるのです。

 

 

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出典:牧田善二『医者が教える食事術2 実践バイブル』のP59より


 

 

 牧田氏はアメリカ留学中に「AGE」とよばれる老化促進物質の血中測定に成功し、その研究成果をこれらの雑誌に発表した人物として実は有名なのです。

 

 ちなみに、日本糖尿病学会の英文学雑誌は「2点」しか当たられておらず、殆ど相手にされていないことを示しておられます。
 

 この図をみればわかるように、一口にエビデンスといっても、「何処の雑誌にのった論文なのですか?」と問うことが非常に重要だとわかりますね。
 
 

 「メタアナリシス」の問題点。

 

 

 さて、「メタアナリシス」ということばの意味はなんでしょうか。
 次のような意味です。要約してみました。

 

 誰かが残した研究結果を更に高い見地から分析していく。A、B、Cと別々に発表されている論文をまとめ、統計処理をする。

 

 Aでは300人、Bでは200人、Cでは400人のデータしか揃わなくても、メタアナリシスで纏めれば900人分を分析対象と考えることが出来る。


 しかし、それぞれの研究が行われた条件も対象もレベルも違うので、一概にまとめて正しい結果が導き出せるものではない。

 

 

 と牧田氏は述べておられます。


 実はこの「メタアナリシス」という言葉、これもDaiGO氏が糖質制限ダイエットについて述べた動画内でとある大学教授を批判する際に使っていたことばです。
 

 DaiGo氏曰く「メタアナリシスすらしらないのか!」と憤激しておられましたが、牧田氏にいわせるとメタアナリシス事態、あまり意味ないかもとのことです。

 

 確かに、別々の実験であるにもかかわらず、数を合算して、論文の根拠を厚くしたところで水増しにしか思えないような気はしますね。

 

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イラスト屋

「PURE」をみよ!

 

 牧田氏はメタアナリシス以上に「PURE(Prospective Urban Rural Epidemiology)」の研究論文を注目しているといっておられます。
 
 

 引用します。

 

 これは、カナダの大学や人工健康研究所が共同で行っている「大規模疫学コホート研究」で、従来ではとてもかなわなかった世界的規模の疫学調査が行われています。

 

 調査対象は、なんとアジアを含む5大陸前部、18カ国(地域)で13万人以上、欧米のような先進国だけでなく発展途上国も含まれています。

 

 というサンプル数が少ない研究などではなく、世界全体を視野に入れた大規模な調査がPUREで行われていることなのです。

 

 
 しかし、ここで牧田氏がわざわざ「メタアナリシス」の話を出したというのはやはり念頭にあるのがDaiGo氏の動画を意識してるのかなあ、と。


 カギ括弧でくくり「メタアナリシス」などという話をしなくてもいいからです。

 

 実際、私もDaiGo氏の動画を楽しく見ておりますが、たまに思うのが「どれだけ正しい話なんだろうか?」ということです。
 
 というのもエビデンスとして挙げるには本当に妥当なのだろうか、と首を傾げることがあるからです。

 

 その根拠が妥当なものであるか訝しく思うことがあったからです。

 

 彼の動画は毎回数万再生いっており、チャンネル登録者は120万人を越しております。

 

 毎日更新しておられる姿勢に私は敬意を示してはいるものの、どこまで信憑性があるかについては少し不安な部分がありました。

 

 といっても、DaiGo氏を否定する必要などなく、受けてである我々が自分で最終的に判断するために知力を高めていけばいいだけです。

 

 終わりに

 

 というわけで、今回は牧田氏が語る「エビデンス」のはなしでした。


 医学雑誌におけるランキングを普通の人は知らないと思うので、上にあげた図は有益といえるかもしれません。

 

 誰かしらかが医学論文を根拠にして、自説を述べたときも

「本当にその論文ってただしいの?」と思って話をきくことは大事なはずです。
 
 最終的には我々が判断して行動するほかないのですから、判断力を高めるためにもこういった知識は有用だといえるでしょう。
 

 次回は牧田氏が勧める「健康診断」の方法です。
 正しい「健康診断」とはなんなのか?
 
 我々は各臓器をどんな装置で診断してもらうべきなのか。
 
 そういった話を紹介していきます。
 
 では、また。ズンダでした。

 

 

 

 

 

    

糖質制限の食事が配送されるありがたいサービスです。

↓同じく低糖な弁当をいただけます。

*1:※ただし、DaiGO氏は「ダイエットをするのに糖質制限は必要か?」と述べているだけであり、糖尿病については一切触れていません。この点においてとある批判者から「糖尿病に効果がある」という藁人形論法を食らっていたのは、DaiGo氏が被害者だといえましょう。

糖質制限厨の闇 命を預かる立場であるはずの医者がメタ分析も理解してない問題 - YouTube

管理人の日誌 参加者が多すぎて目が追いつかない LINEの新サービス オープンチャット始動! さっそくやってみた。【感想】

 

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イラスト屋

 

 

 

 LINE オープンチャットサービスがはじまる 

 

 

 日本人の多くがLINEによって連絡の取り合いをしている今日この頃、LINEがないと仲良くしたい人とも仲良くなれず、興味がなくとも導入せざるをえないはめになっている日本で、このような新サービスができたことは多くの国民に影響を与えることは間違いないと言えます。

 

 オープンチャットの始め方

 

 

 さて、このオープンチャットという機能。

 はじめかたは簡単です。

 

 

 

1 トーク画面をタッチ

2 上のほうに+がついたアイコンがあるのでそこをおします。

3 オープンチャットとでるからおす

4 ピックアップされた部屋がでてくるので、おして参加するを選ぶ。

 

 

 

 という非常に簡単な手順ではじめることができます。

 

 ちなみに参加する毎に自分の名前を新たにつけることができるので、個人情報が漏れることはないようです。

 

 どんな部屋があるのか

 

 本日、八月二十日の段階だと次のような部屋がならんでいます。

 

 「今、叫びたいことを叫ぼう」

 「この夏したいことを語ろう」

 「暇つぶしに話そう」

 「オープンチャットを試そう」

 

 などという一覧が並び、部屋によっては数千もの書き込みがなされていて、

一度参加すると、LINEの通知音が鳴り止まないほどです。

 

 出会い系になるのでは?

 

 本日から始まっただけ合って、多くの人たちが参加していますが、このサービス、すでに問題点が指摘されております。

 

 というのも、所謂、出会い系として使われるのではないかという懸念がされております。

 

 すでに今の段階でも「出会い系」と称した部屋部屋が何個もあり、ここには記すことができないほどの隠語で書かれた部屋もあります。

 

 それゆえ、この懸念は妥当というか、懸案の事項になっているといえるでしょう。

 もちろん、LINE側で我々の書き込みは監視しているらしく、あまりにも酷い書き込みに対しては垢BANされるとの話。

 

 しかし、当然ながら、こういった出会いが捗るようなサービスは必ず抜け穴をみつける人々がいることは今までの歴史からも明らかでしょう。

 

 LINEのサービス、これからどうなっていくのか目が離せません。

 

 個人的にはブロガーの部屋でもつくって、オープンチャットで話すのは面白いかもしれないな、なんて思いました。

 

 私も何か部屋を作ってみようかなあ。