今回の記事はネタ記事です。
真面目に受け取るのも良し、冗談にとるもよし、な記事です。
- デレマス声優の結婚ラッシュ
- ファンを辞めて、恋人をつくるために行動しよう
- 声優 植田佳奈が残した声優と結婚するための方法
- 結婚報道で動揺するファンの心境
- 女の人が結婚したという話はよくきくが、男は……ー男性と女性との非対称性ー
- 声優の結婚が阿鼻叫喚を生んでしまう理由
- 後進国化する日本
- 二〇一九年にはやったタピオカの店を思い出そう
デレマス声優の結婚ラッシュ
最近、女性声優達の結婚ラッシュに巷が揺れ動いております。
デレマスというのはゲームの名前です。
ここに出演している声優が続々と結婚発表をしており、世間を賑わせております。
しかも、五人のうちの二人がプロ野球選手です。
記事にもあるようにプロ野球とのコラボで始球式で球投げをしたことから、ご縁がつながり、恋愛から結婚へ至ったのであります。
ファンを辞めて、恋人をつくるために行動しよう
まことに人間は何かをすると、誰かと繋がるようにできているようなもので、
野球とのコラボによって声優達はプロ野球選手と結婚することになったわけです。
ファンからしてみれば悲しい出来事なのかもしれません。
が、一歩引いて考えてみると、「わずかの行動」で「縁」が生まれ、その結果、結婚できたのですから、ある意味で、希望がもてる話なのではないでしょうか。
自分が推している声優が華燭の典を挙げることになった事態を嘆くこともわかりますが、誰かと出会うことでそれが将来の伴侶になる可能性があるという事実も見逃すべきではありません。
↓とにかく行動するために何をしたらいいのか。なぜ、人は迷うのか。なぜ、人は動けないか、動くためにはどうすればいいのか、を書いた本。
声優 植田佳奈が残した声優と結婚するための方法
もともと、声優を好きになっても、アイドルを好きになっても、何ら甲斐がないことは周知の事実。
彼女らと付き合いたいのであれば、同じ職場で働き、出会いを作るしかありません。
声優として、かつて売れっ子であった植田佳奈はTwitter上で次のようにいっておられます。
声優と関わりのある、アニメやゲーム、出版や、マスコミ業界に就職するか、その声優さんの趣味業界で誰もが知るような第一人者になること。
— 植田佳奈 (@uedakana) August 25, 2014
ただ、そうなった時、まわりの女性達も貴方をほっとかないよ!
あと、声優ファンをやめること(笑)
RT
声優と結婚するにはどうしたらいいですか?
これはまことに正しい発言でしょう。
自分の近くにいる人間を恋愛対象とみなしても、出会うことが滅多にない人を好きになるのは難しいですよね。
恋愛心理学でよく言われる単純接触効果*1を出すまでもないでしょう。
知らない人のことは好きにならない。なぜなら存在してないのと同義だから。
ということです。
↓いわゆる「恋愛工学」についてかかれた本。恋愛をするためには技術があり、徒手空拳で異性にアタックしても、恋愛の成功率はあがらない、という本です。
結婚報道で動揺するファンの心境
ところで、彼女らの結婚にショックを受けた理由の一つは、推している女性が手の届かないところへいってしまったからなのですが、もう一つあるというTweetがなされて、話題になっております。
まさか女性声優たちの結婚ラッシュがこんなにも精神にダメージを与えると思わなかった。マジで辛い。本気で推してたからってわけじゃなくて、同年代はこんな感じで人生進めてましたの答え合わせを見てる感じ
— ふーとん📼 (@OfutondivE) December 31, 2019
これも同意できますね。
自分と近しい年齢の人たちはどんな生活をしているのか。
この比較が我々を苦しめます。
私も歳をとってくると、徐々に「俺と同世代の人たちって、もう結婚してるものなのか?」と考えるようになっています。
勿論、反応しないことによって精神の平静を保つことは重要です
↓の本をどうぞ。
女の人が結婚したという話はよくきくが、男は……ー男性と女性との非対称性ー
昔の学友が今どこにいるのかすら知らないのですが、それでも、「あいつが結婚したらしい」とはきくことがあります。
特に女性はだいたい結婚しているようで、「女の人ってそんなに結婚が好きなのか」と驚かされます。
リンクは内閣府が調査した
平成25年度「少子化社会対策大綱の見直しに向けた意識調査」報告書 全体版です。
これをみると
(20歳~59歳の男女)結婚したい理由は、39歳以下の未婚の男女では、「家庭を持ちたいから」が60.9%と最も高く、次いで「子どもが欲しいから」が45.3%となっている。
となっております。
「家庭を持ちたいから」はいまいちよくわからない理由ですが、世間体ということでしょう。
「子供が欲しいから」は生物の本能といったところでしょう。
ただ、女性の意見として注目すべきは以下のことでしょう。
39歳以下の未婚の男女を性別/交際相手の有無別でみると、男性に比べて、女性では「経済的な安定を得たいから」、「老後が不安だから」を選ぶ割合が高く
女性の交際相手なし(交際経験なし)では「経済的な安定を得たいから」(36.7%)が他の属性に比べて高くなっている。
女性のほうが非正規雇用や低収入の割合も多いこともあり、「経済的な安定」をとろうとするために、結婚をするのかもしれません。
このリンクから次のようなことがわかります。
平成29年における非正規雇用労働者の割合を見ると,女性は55.5%,男性は21.9%
無論、これには以前から指摘されているように以下の理由があります。
1 女性は正社員でなくとも恋人として選ばれる
2 基本的に女性の方が数が少ないので、恋愛がしやすい
3 生物学的に女性は男性を厳しく選ぶが、男性は女性を選ぶ基準が緩い
こういったことからも、結婚に至る道が男性よりも比較的に簡単なために、女性が結婚しやすいといえるでしょう。
二〇一九年頃からツィッター場で盛んに男性と女性の非対称性を、数量分析を基に語っておられるすもも氏の見解も、私の感覚を肯わしめるものになっています。
そもそも、女性の考える「非モテ男性」と実際の「非モテ男性」の認識にすれ違いがありそう。
— すもも (@sumomodane) January 2, 2020
女性は何もしなくても75%は一度は告白される。
一方男性は、半数以上が一度も告白されない。
女性のリアルからみると「非モテ」とは「下位25%(=特殊)」な「気持ち悪い人たち」なのかもしれない。 pic.twitter.com/wh79I5x59j
こういった一連のTweetをみていくと思うことがあります。
声優の結婚が阿鼻叫喚を生んでしまう理由
ふーとん📼 (@OfutondivE) 氏が述べたことを見て、思いつくことがありました。
私にかぎらずですが、今まで、「アイドルなんて追いかけていても時間の無駄。なんで、わかんないんだろ?」という批判があります。
しかし、ここ数日で思ったのですが、「アイドルに魅せられたから」や「モテない男だから、アイドルにはまった」という理由だけではないのではないか。
こうは考えられませんか。
所得が低い男性が増え、恋愛結婚ができなくなってしまった。
それゆえ、アイドルにお金を使うことで、疑似恋愛をしている。
不況が招いた文化、それがアイドル文化なのではないか。
恋愛結婚し子育てをするだけの「所得がない」から
ここでアイドルファンがどれだけ彼女らにお金を投資しているのかみてみましょう。
実はアイドルに使っているお金の年間平均額は9万円でしかありません。
たとえばこれが十年だとしたら95万。二十年で190万。
十年でも軽自動車を買うぐらいの値段ですし、二十年でも普通車を買うぐらいの値段です。
結婚して子供を育て上げるには一人、一億円は必要といわれています。
要するにアイドルにお金を使う方が、はるかに廉価なのです。
後進国化する日本
我々日本人がどんどん貧困になっており、後進国になっていることは今までの記事でもいってまいりました。
上記をみるように、顔面蒼白になるぐらい我々は落ちぶれております。
「お前だけだろ」と自己責任論をぶちまけてきた結果がこれです。
「お前だけ」ではなく「全体がおちている」ということです。
マクロを無視して、ミクロだけみていた顛末がこれです。
これに対してありがちな反論が「こんな不況で、こんな才能のない僕でも成功できた」という成功者からの言葉です。
しかし、この反論は二つの点で滑稽です。
1 仮に不況でなかったとしたら、あなたは今の何倍も稼げていた
2 仮に不況でなかったとしたら、成功する確率も成功する人の割合
もあがっていた
この、普通に考えたら誰でもわかるであろう二点を完全に見逃しています。
二〇一九年にはやったタピオカの店を思い出そう
当たり前ですが、景気がいいときというのは需要が増大しています。
タピオカの店が馬鹿みたいに増えましたよね。
大変すばらしいタピオカの店を「A」とします。
一度飲んだら病みつきになるようなタピオカジュースをだす店が「A」です。
タピオカが流行したことで、数多く作られた店には、どうしようもなくまずいタピオカジュースを提供したり、粗悪なタピオカをつかった店もあるはずです。これを「B」とします。
需要があるうちはそんな店=Bでもやっていけます。
「そんな店」がやっていけることはおかしい!と思っておられる方、多いのではないでしょうか。
さて、この「そんな店」を「人」に置き換えてみて下さい。
世の中には人≑労働者が数多くいます。
その労働者達みんながAだとおもいますか?
殆どの人はBなのではないですか?
私は人を馬鹿にしているのではありません。優れた人間以外は生きてはいけない世の中など糞だといっているだけです。
前近代に戻るようなことをするな、という意味です。
それは問題だという認識から述べております。
要するに、全体の経済が良い=需要があると、出来が悪くても就職できたり、
成功したりがしやすくなるのです。
これが景気が悪いと、「選ばれたエリート以外、みんな無職」みたいになります。
この記事は私がincel(インセル)について調べていたときに発見したものです。
担当者はJustin Gilmoreという人物。
彼はradical right(=ポピュリスト右翼)を研究しており、そこからインセルにも興味をもったのでしょう。
インセルはアメリカではトランプ支持者であり、ポピュリスト扱いされているのです。
そんな彼がこの記事において主張していること以下のようになります。
要するに社会構造が新自由主義によってかえられてしまった。
仕事が後進国に奪われ、産業の空洞化がもたらされ、普通の人たちは安定した生活を送ることができなくなってしまった。
それゆえ、インセル問題を解決するためには新自由主義から脱することが必要である、と説いているようです。
というわけで、毎回紹介している記事と本です。
非モテ男子が性格的に奥手であったり、肉体が貧弱であったりする以外にもモテない理由というのがあります。
それが経済的な理由です。
そして、経済的な弱体化がずっと続いている日本にあっては、アイドルにお金をつぎ込むということが、実はもっとも廉価で、身の丈にあった女性へのお金の使い方なのではないか思いました。
というわけで、今回の記事はこれにて終了。
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